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フランス代表選手が故郷のアコーディオン工場に約8400万円寄付

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

工場の厄を引き寄せてしまったのか

 コシェルニーは投資団体と共に、1919年に設立されたフランス最古のアコーディオン製造工場モジャンと従業員20人を閉鎖から救った。この町はフランス大統領、フランソワ・オランド氏の政治拠点としても知られる。

 コシェルニーに投資の話を持ちかけたオランデ氏の右腕でもあるトゥール市長のベルナル・コンブ氏によると、モジャンの手製のアコーディオンはトゥールの「文化遺産産業の象徴」とされてきたが、同工場は安価でアコーディオンを製造する東欧や中国との価格競争で経営難となり、閉鎖の危機に陥っていた。

 2010年夏にフランス1部ロリアンからアーセナルに加入し、年俸260万ポンド(約4億4000万円)を稼ぐコシェルニーは、今回の投資を任意で行ったため見返りの利益はないが、アコーディオンが贈呈されたという。

 一方、今回の一件で工場の厄を引き寄せてしまったのか、コシェルニーは同報道翌日の1日に敵地で行われたストーク戦で後半31分に奇しくもハンドでPKを献上してしまい、それが決勝点となってアーセナルは暫定3位に転落している。

【了】

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