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「こんなくだらない所へ来るより、アーセナルの試合を観たかった」。フットボールを愛するロックンローラーたち

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Kenzaburo Matsuoka

中村俊輔を称賛。ロッド・スチュワート

 そのロンドンのライバル、チェルシーは、ブラーのデーモン・アルバーンや、ザ・クラッシュのジョー・ストラマーといった新旧のロックスターがファンを公言していた。

 さら、ロッド・スチュワートはイングランド・ロンドンの出身ながら、スコットランドのクラブであるセルティックの大ファンで、セルティック・パークには専用シートもあるほど。中村俊輔が在籍した当時は、度々称賛の言葉を送っていた。

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ミッシェル・ガン・エレファントのチバユウスケはFC東京の大ファン【写真:松岡健三郎】

 Jリーグでは、日本が生んだロックンロールのカリスマ、元ミッシェル・ガン・エレファントのチバユウスケがFC東京の大ファン。「THE MIDWEST VIKINGS」名義で覆面バンドを結成し「VAMOS TOKYO!」というFC東京の非公式応援ソングを2005年に発売。TOKYO MXでのJリーグ中継テーマソングに起用されていた。

 そして、Jリーグでもサポーターが合唱するチャントにロックンロールの名曲が多々採用されている。ビートルズやラモーンズら海外バンドをはじめ、RCサクセションやブルーハーツら日本の伝説的ロックバンドは、キャッチーなメロディーも相まって多くのクラブのサポーターが替え歌にして熱唱している。

 スタジアムの熱狂や歓声は、ロックンロールのライブにも通じる部分がある。ロックンロールをBGMにフットボール観戦というのも、テンションの上昇率さらに倍!という感覚を味わえそうだ。もちろん、片手にビールもお忘れなく!

【了】

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