チームに溶け込めていない生々しさ

　コールは遠征先のアメリカで撮影されたチームの集合写真の左隅で、選手一人分の間を空けて写っており、チームに溶け込めていない生々しさを物語っている。

　コールと言えば、元イングランド代表主将のデイビッド・ベッカムへの秘めたる憧れから、シーズン無敗を達成したアーセナルの黄金期2004年に国民的アイドル歌手のシェリル・トウィーディと付き合いはじめ、公私共にスター街道を進んだかに思われた。

　06年夏にはシェリルと結婚したものの、直後に給与アップを求めてアーセナルの宿敵チェルシーへ移籍したことでファンの間でイメージが崩壊。チェルシー移籍後は、度重なる不倫をすっぱ抜かれ、結婚生活は4年で終了。結果的にチェルシーに移籍してからは同クラブ以外のファンから強烈な野次を受け、メディアからも非難され続けた。

　ローマに移籍してからというもの、コールは一人で自主練に励む姿も見せたが、背景にはこうした事情があったようだ。

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