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スパルタク・モスクワが詐欺被害の102歳ファンに100万円を寄付

ロシア1部リーグのスパルタク・モスクワが、詐欺被害で73万ルーブル(約150万円)をだまし取られた102歳の最年長ファン、オット・フィッシャーさんに50万ルーブル(約100万円)を寄付したことが明らかとなった。29日の英紙『メール』などが報じた。

スパルタク・モスクワが詐欺被害の102歳ファンに100万円を寄付
英紙『メール』より

 ロシア1部リーグのスパルタク・モスクワが、詐欺被害で73万ルーブル(約150万円)をだまし取られた102歳の最年長ファン、オット・フィッシャーさんに50万ルーブル(約100万円)を寄付したことが明らかとなった。29日の英紙『メール』などが報じた。

 第二次世界大戦も体験した1913年生まれのフィッシャーさんは30年代からスパルタクを応援し続けている筋金入りのファン。フィッシャーさんが社会福祉業者を装った詐欺師に73万ルーブル(約150万円)をだまし取られたというニュースが報じられると、スパルタクは全力を挙げて援助活動に当たった。

 フィッシャーさんはテレビ番組に出演した際、スパルタクの22歳若手FWビャチェスラフ・クロトフから50万ルーブルを受け取ったほか、クラブは4月4日にホームで行われるクバン・クラスノダール戦でのチケット収益の半分をフィッシャーさんに寄付することを発表している。さらにスパルタクのサポーター団体はフィッシャーさんのために募金口座を開設しており、援助金は被害額を上回る勢いとされている。

 フィッシャーさんは終戦70周年を記念し、3月15日にルズニキ・スタジアムで行われた『モスクワダービー』、スパルタク対ディナモ戦(1-0でスパルタクが勝利)に招待されたほか、その6日後に敵地で行われたトルペド・モスクワ戦にも姿を見せた。

 フィッシャーさんはロシアのテレビ番組『ラプトリ・ニュース』のインタビューで「今回のような援助を受けられたことを心から嬉しく思っているし、感謝します。私の苦境に理解を示してくれた人たちには頭が上がらない」と話した。

【了】

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