フットボールチャンネル

大型補強のマンU、過去5年間の獲得選手を振り返る。色濃く見える指揮官の方針

text by 編集部 photo by Getty Images

2014/15

大型補強のマンU、過去5年間の獲得選手を振り返る。色濃く見える指揮官の方針
アンヘル・ディ・マリア【写真:Getty Images】

アンヘル・ディ・マリア
 ルイス・ファン・ハール監督が就任したユナイテッドは、夏の移籍市場で推定1億4500万ポンド(約260億円)もの資金を投じた。中でも、象徴的な選手はこのアルゼンチン代表ウィンガーだろう。

 レアル・マドリーではチャンピオンズリーグで優勝を遂げ、ビッグイヤーを掲げたディ・マリアだったが、英国史上最高額となる5970万ポンド(約103億円)の移籍金でユナイテッドへ加入。

 鳴り物入りでイングランドへとやってきたディ・マリアだったが、マドリー時代のような活躍を見せることは出来ず。27試合で11アシストを記録したが、シーズン終盤はベンチスタートが続いてしまった。
 

大型補強のマンU、過去5年間の獲得選手を振り返る。色濃く見える指揮官の方針
ダレイ・ブリント【写真:Getty Images】

ダレイ・ブリント
 ブラジルW杯でオランダ代表を3位に導く原動力となったブリントは、ファン・ハール監督とともに1400万ポンド(約24億円)でユナイテッドに移籍。

 ひざの負傷による欠場もあったが、本職である左サイドバックとボランチだけでなく、センターバックもこなすなどマルチな才能を発揮した。

 

大型補強のマンU、過去5年間の獲得選手を振り返る。色濃く見える指揮官の方針
マルコス・ロホ【写真:Getty Images】

マルコス・ロホ
 リオ・ファーディナンドとネマニャ・ビディッチが去ったユナイテッドは、センターバックの補強が急務となっていた。若手のテイラー・ブラケットやパディ・マクネアーでは心許なかったユナイテッドは、1600万ポンド(約27億円)でスポルティングCPからこのアルゼンチン代表DFを獲得した。

 負傷により出場は26試合に留まったが、センターバックと左サイドバック務めた。

 

大型補強のマンU、過去5年間の獲得選手を振り返る。色濃く見える指揮官の方針
アンデル・エレーラ【写真:Getty Images】

アンデル・エレーラ
 ユナイテッドは2900万ポンド(約50億円)でこのバスク出身のスペイン人を獲得。正確なミドルシュートなどで6得点を挙げた。

 3-1で勝利した第31節のアストン・ヴィラ戦ではミドルシュートで2ゴールを挙げ、オランダ人指揮官が「彼には、シュートを打つ前にボールをコントロールしろと言ってあったんだ。昨日の練習でもそれを伝えていた。だから、ハーフタイムに彼にキスをしたよ」と語るなど、信頼を掴むことに成功した。

 

大型補強のマンU、過去5年間の獲得選手を振り返る。色濃く見える指揮官の方針
ルーク・ショー【写真:Getty Images】

ルーク・ショー
 サウサンプトンで印象的なパフォーマンスを見せたイングランド代表の左サイドバックに、ユナイテッドは2800万ポンド(約48億4000万円)を支払った。

 20歳の選手に対して移籍金が高すぎるという批判もあったが、ユナイテッドでは負傷続きで出場はわずか16試合。移籍金に見合った結果を残すことが出来なかった。
 

大型補強のマンU、過去5年間の獲得選手を振り返る。色濃く見える指揮官の方針
ラダメル・ファルカオ【写真:Getty Images】

ラダメル・ファルカオ
 ポルト、アトレティコ・マドリー、モナコでゴールを量産したコロンビア代表ストライカーには、多くのビッグクラブが関心を示していたが、争奪戦を制したのはユナイテッドだった。

 左膝靭帯損傷の大けがによりW杯を棒に振ったファルカオを、ローンで獲得。誰もが大きな期待を寄せていたが、オールド・トラフォードのサポーターが見たのは全く違う姿だった。

 26試合で4得点と、過去最大のスランプに陥り、完全移籍を勝ち取ることは出来ず。新シーズンはチェルシーで再起を図る。

【次ページ】2013/14
1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top