ビザ取得に時間がかかった川島永嗣。英国の労働許可証取得条件とは?【弁護士が解説します】

2016年02月06日(Sat)10時29分配信

シリーズ:弁護士が解説します
text by 簾田桂介 photo Getty Images
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協会毎に異なる推薦基準

川島永嗣
長きにわたって日本代表の正GKを務めていた川島【写真:Getty Images】

1. 第2階層(Tier 2)のビザ

 第2階層のビザは、雇用主がイギリス定住者の中から特定の職種について人材を確保することができない場合に、イギリス定住者以外から当該職種を確保することを目的としたビザです。スポーツ関係者が第2階層のビザを取得するための具体的な条件は以下のとおりです。

(1) 特性(Attributes)

 50ポイントが必要です。身元引受人から身元引受証書(Certificate of Sponsorship)を取得することで、50ポイントが与えられます。

 身元引受証書の取得のためには、身元引受人は、スポーツごとの運営団体から、申請者の推薦状を獲得する必要があります。

 推薦状においては、(i)国際的に最高の水準にあると認められる一流のスポーツ選手またはコーチであること、(ii)申請者を雇用することにより、イギリスの当該スポーツの発展に著しく貢献すること、(iii)ビザの期間中、イギリスを拠点とする意図があること、(iv)申請者の職務がイギリス居住者によってはこなせないこと、の4項目が保証される必要があります。

 サッカー選手の場合、移籍先のクラブが身元引受人となります。移籍先のクラブは、所属するリーグに準じて、イングランドサッカー協会(The Football Association)、スコットランドサッカー協会(Scottish Football Association)、ウェールズサッカー協会(The Football Association of Wales)、北アイルランドサッカー協会(Irish Football Association)のいずれかから、推薦状を取得する必要があります。

 川島選手の場合、スコットランド1部への移籍であることから、スコットランドサッカー協会の推薦状が必要となります。

 スコットランドサッカー協会から推薦状を取得するには、以下の基準の双方を満たす必要があります。

1.申請する選手が、申請の時点から過去2年間、選手の所属するサッカー協会の行った以下の大会の試合の75%に出場していること。ただし、負傷や出場停止によって出場できなかった試合を除きます。

・FIFAワールドカップ本大会
・FIFAワールドカップ予選大会
・FIFAコンフェデレーションズカップ
・各大陸選手権本大会およびその予選大会

2.申請する選手の所属するサッカー協会が、申請の時点から過去2年間の平均において、FIFAランキング70位以上であること。

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