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リバプールはまさに“勝てるチーム”。悲願のタイトル獲得へ、生命線となる中盤トリオの存在

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

結果的には圧倒的な勝利

 苦戦を強いられたリバプールは45分間で得点を奪うことができず、前半を0-0で終えることになった。カーディフからすれば、満足いく前半だったと言えるだろう。

 後半立ち上がりも、試合の展開に大きな変化はなかった。相変わらず守備を固め、リバプールに挑んでくるカーディフ。ピッチに立つ11人全員が高い集中力を保っていたが、ついに防壁は崩されてしまう。

 57分、リバプールにコーナーキックのチャンス。トレント・アレクサンダー=アーノルドが蹴ったボールはニアサイドのジョルジニオ・ワイナルドゥムの下へ。それを受けた背番号5はダイレクトでシュートを放ち、これがゴールに吸い込まれた。

 ついに待望の先制点を奪ったリバプールはその後、試合のペースを握り出す。前半よりも守備の強度が弱まったカーディフに対し縦に素早い攻撃を仕掛け、何度もシュートを放った。セットプレーからあわやといったシーンも作られたが、守備も抜群の安定感を誇り、カーディフを寄せ付けない。

 そして81分、リバプールは勝負を決める。サラーがPA内でモリソンに倒されてPKを獲得。これを途中出場のジェームズ・ミルナーが冷静に沈めてリードを2点に広げたのだ。

 カーディフはこれで完全に意気消沈。一矢報いる力も残っておらず、結果的には完敗を喫することとなった。

 前半こそ苦戦を強いられていたリバプールだったが、最終的にはシュートを17本放ち、支配率も76%、パス成功率も86%となっているなどカーディフを圧倒した形になった。

 これでリバプールは再び暫定首位に浮上。2位マンチェスター・シティは1試合未消化という形ではあるが、同クラブにプレッシャーを与えるには十分すぎる勝利となった。

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