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20/21サッカー選手能力値ランキング80位。FWティモ・ヴェルナー(チェルシー)

シリーズ:20/21能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。

80位:チェルシーで苦戦する理由は…

ティモ・ヴェルナー 20/21サッカー選手能力値ランキング
【写真:Getty Images】

FW:ティモ・ヴェルナー(ドイツ代表/チェルシー)
生年月日:1996年3月6日(25歳)
市場価格:7000万ユーロ(約84億円)
19/20リーグ戦成績:34試合出場/28得点8アシスト(RBライプツィヒ)


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 RBライプツィヒではストライカーとしての仕事を高いレベルで果たし、2019/20シーズンはブンデスリーガ34試合で28得点という見事な成績を残した。しかし、期待を受けて今季加入したチェルシーでは苦戦中。ライプツィヒ時代のように多くのゴールを奪うことはできていない。早くも、1年でチェルシーを退団するのでは? という噂も出ている。

 チェルシーでは苦戦中だが、ティモ・ヴェルナーの能力に疑いの余地はない。相手ディフェンスラインぎりぎりを飛び出して一気にゴール前へ侵入できる「スピード」は圧巻で、その速さを活かした「ドリブル」でも敵陣を切り裂くことができる。ボールが来なくてもポジショニングを修正して何度もDFの背後を狙うなど、常に相手へ恐怖を与えている。また、ライプツィヒ時代のゴール数を見ても分かる通り、決定力に関しても十分なものが備わっている。

 ただ、ポストプレーで味方を生かすといったことは得意としておらず、走り込めるスペースがないと怖さが落ちてしまうというウィークポイントはある。実際、ロシアワールドカップでは、ボールポゼッションを基本としたドイツ代表でワントップを担いながらも不発に終わり、大会終了後はウイングとしての起用が増加していた。チェルシーを率いるトーマス・トゥヘル監督も以前、ヴェルナーのスタイルについて「彼はスペースがある方が好きだと思う」と話している。

 チェルシーはここまでリーグ戦における平均支配率が高く、じわじわと相手を押し込んでいるため、その分相手DF陣背後のスペースは狭まる。それこそが、ヴェルナーが苦戦する要因と言えるだろう。今後ビッグクラブで爪痕を残すには、プレーの幅を広げる必要があるかもしれない。

【了】

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