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バルセロナ、新戦力“融合”のキーマンは? アトレティコを粉砕、攻撃陣爆発の要因【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

カギを握る17歳と38歳

0207-バルセロナ2
【写真:Getty Images】



 もちろんシャビ監督が17歳のスペイン代表MFを左翼に配置することは、この試合が初めてではない。しかし、チーム全体のバランスを考えると、ゴリゴリのウインガーのトラオレに対して、8番タイプでボールを持てるガビを左に起用することは、ポゼッションを安定させる上で有効だったのではないか。

 もちろん17歳のカンテラ育ちは、このアトレティコ戦でゴールを決め、アウヴェスのゴールも演出したように、ウイングでも機能することができる。だが、左右どちらにも攻撃重視のドリブラーを配置するよりは、右にアタッカー、左に8番タイプの選手を起用した方が、攻撃時のポゼッションやボールロスト時の守備を考えた場合、チームとしてバランスを取ることができると言えるだろう。

 そして3つ目は、ダニエウ・アウベスの存在だ。38歳のレジェンドSBは今回のアトレティコ戦で、かつてペップ・バルサで幾多のタイトルを獲得した頃のような輝きを放った。豊富な運動量でインサイドに走り込む効果的な動きを見せ、アルバのゴールをアシストし、自らもゴールを決める1ゴール1アシストの大活躍。バルセロナのDNAを熟知する者として、経験と魂をカンプ・ノウのピッチに注入した。

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