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アーセナルはなぜ試合を支配できたのか? 引いた相手の守備陣を苦しめた方法【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

勝利に導いた若き二人のエース

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【写真:Getty Images】



 ブレントフォードは前半より積極的にボールを奪いに来た。前がかりに来た相手にチャンスを作られたが、アーセナルもすぐさま反撃に出る。決めきれなかった前半とは異なり、ファーストチャンスでいきなり10番が魅せた。

 47分、ラカゼットがピッチ中央でボールを持つと、左サイドでフリーのスミス=ロウへパスを送る。ゴールまでは距離があったが、同選手はそこからドリブルを開始。ペナルティーエリア内で相手DFの間を抜いてカットインすると、ゴール右隅へシュート。いとも簡単にゴールを決めて見せた。

 その後はオープンな展開となったが、依然としてアーセナルが試合をコントロールした。上手くポケットに侵入してチャンスを作っていたが、前半同様に決めきれない時間が続いた。

 だが78分、自陣ゴール前でガブリエウ・マガリャンイスがボールを奪い、カウンターを仕掛ける。サカがラカゼットにパスを出し、落としたボールをトーマス・パーティが運ぶと、ペナルティーエリア手前でフリーのサカへラストパスを出す。すると、そこから左足一閃。シュートブロックに来たDFもお構いなしに左足を振り抜き、強烈なシュートを突き刺した。

 アーセナルはこの試合で24本のシュートを記録した。試合展開からしてさらに多くの点数を取れたかもしれないが、多くのチャンスを作れていたのは事実。アーセナルはなぜここまで多くのチャンスを作ることが出来たのか。

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