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セリエA 2年前

ユベントス21世紀ワーストイレブン。ルシオ、フェリペ・メロ…期待に応えられなかった11人

シリーズ:ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

MF紹介

ユベントスMF
【写真:Getty Images】


DMF:ティアゴ・メンデス(元ポルトガル代表)
生年月日:1981年5月2日
在籍期間:07年7月~10年1月
移籍金:1300万ユーロ(約15.6億円)
クラブ通算成績:53試合0得点5アシスト

 ベンフィカやチェルシー、リヨンで活躍したティアゴ・メンデスは、2007年7月に1300万ユーロ(15.6億円)でユベントスにやってきた。しかし、1年目は公式戦23試合に出場しながらも、パフォーマンスはどれも低調。期待を裏切る働きで批判の対象となった。

 翌シーズンにはエバートンへのレンタル移籍を打診されたが、メンデスはこれを拒否した。08/09シーズンは負傷もあり公式戦20試合の出場に留まると、翌シーズンはフェリペ・メロやジエゴの加入により出場機会がさらに減少。パフォーマンスも戻ることはなく、ユベントスで居場所を失った同選手は、2010年1月にアトレティコ・マドリードへレンタル移籍に出されることとなった。

DMF:フェリペ・メロ(元ブラジル代表)
生年月日:1988年1月13日
在籍期間:09年7月~11年7月
移籍金:2500万ユーロ(約30億円)
クラブ通算成績:78試合4得点1アシスト

 この男のことは、プレー以外のことで記憶に残っている人もいるのではないだろうか。2008年に加入したフィオレンティーナでブレイクを果たしたフェリペ・メロは、翌年に2500万ユーロ(30億円)という移籍金でユベントスにやってきた。

 粘り強く、アグレッシブな守備で相手の攻撃の芽を摘み取るフェリペ・メロは、ユベントスの中盤に君臨した。しかし、セリエA第15節のインテル戦では、マリオ・バロテッリに肘打ちを見舞って退場。さらに第23節のASリヴォルノ戦では、2枚のイエローカードを受けて退場処分を受けるなど、度が過ぎるラフプレーを繰り返した。期待外れのパフォーマンスとなったこの男は、09/10シーズンの最も残念な選手に贈られるビドネ・ドーロ(金のバケツ)賞に選出されている。

CMF :セルヒオ・アルミロン(アルゼンチン)
生年月日:1982年11月2日
在籍期間:07年7月~08年1月
移籍金:900万ユーロ(約10.8億円)
クラブ通算成績:11試合1得点0アシスト

 04/05シーズンにエンポリをセリエA昇格に導き、昇格後も躍進の原動力となったセルヒオ・アルミロンは、2007年にユベントスへ加入。セリエBから復帰した同クラブの新たな中心選手として期待されていた。

 その期待に応えるように、開幕戦から3試合連続でスタメン出場。コンスタントに出場機会を得ていたが、第10節以降はクリスティアーノ・ザネッティとアントニオ・ノチェリーノにポジションを奪われ、ベンチにも入れない時期が続いた。すると、2008年1月にモナコへレンタル移籍。わずか半年で居場所を失ってしまった。その後はレンタル移籍を繰り返し、期待に応えられなかったアルミロンは、わずか公式戦11試合の出場のみに終わってしまった。

CMF :ロベルト・ペレイラ(元アルゼンチン代表)
生年月日:1991年1月7日
在籍期間:14年7月~16年8月
移籍金:1500万ユーロ(約18億円)
クラブ通算成績:16試合0得点1アシスト

 リーベル・プレートでキャリアをスタートしたロベルト・ペレイラは、2011年8月にウディネーゼに加入。11/12シーズン序盤に定位置を確保すると、瞬く間にチームに欠かせない存在となった。その活躍が評価され、2014年7月にレンタル移籍でユベントスに加入。クラウディオ・マルキージオ、レオナルド・ボヌッチと並び、そのシーズン最も多くの公式戦に出場し、スクデット(セリアA優勝)とコッパ・イタリア(国内カップ)優勝に貢献した。

 その活躍により、ペレイラは15年夏に1500万ユーロ(約18億円)での完全移籍を掴む。セリエA王者の一員となった。しかし、アントニオ・コンテ監督の退任や怪我の影響もあり、出場機会が激減。レンタルで加入した前シーズンのような活躍がみせられぬまま、15/16シーズン終了後にユベントスを去ることになった。

CMF:ジエゴ(元ブラジル代表)
生年月日:1985年2月28日
在籍期間:09年7月~10年8月
移籍金:2700万ユーロ(約32.4億円)
クラブ通算成績:47試合7得点18アシスト

 ブレーメンで一時代を築いたファンタジスタ、ジエゴは加入から2シーズン続けて2桁得点2桁アシストを記録。08/09シーズンにはDFBポカール優勝やUEFAカップ決勝進出など、同クラブ躍進の原動力となり、その名を世界に轟かせた。

 その活躍により、2009年7月に2700万ユーロ(32.4億円)でユベントスへ加入。5年契約を結んだ。しかし、ブレーメンで王様だったジエゴの傲慢なプレーはファンの批判の対象となり、セリエAへの適応に苦しんだジエゴは、1年でイタリアは去る決断をした。

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