MF：ファビオ・ミレッティ（U-19イタリア代表／ユベントスU-23）

生年月日：2003年8月3日
トップチーム通算成績：5試合0得点0アシスト
市場価値：80万ユーロ（約9600万円）

　イタリア・トリノ県ピネローロ出身のファビオ・ミレッティは、4歳の頃にサルッツォでキャリアをスタートしている。その後クーネオでのプレーを経験し、トリノとユベントスへの練習参加を経て8歳でユベントス下部組織に加入。そこから順調にステップアップし、2019/20シーズンのカンピオナート・ナツィオナーレU17-Aでは17試合で16ゴールを奪うなど大爆発。昨年には『スポルト・イタリア』紙が選定したプリマヴェーラのベストMFに選出されている。昨季終盤からはU-23チームでのプレーが基本となっていて、現在はキャプテンも務めている。

　上記した通り下部組織で印象的な活躍を披露しているミレッティは、今季のチャンピオンズリーグ（CL）・グループリーグ第6節マルメ戦でトップチームデビューを達成。3月にはセリエAデビューも果たしており、今月1日に行われた第35節ヴェネツィア戦ではトップチームでの初先発も経験した。その試合では79分間プレーし、2-1勝利に貢献。試合後マッシミリアーノ・アッレグリ監督に「まるでベテランのようにプレーしていた」と評価されるなど、内容は実にポジティブだった。

　ミレッティは非常にテクニックのある選手で、密集地帯でも簡単にボールを失うことがない。広い視野と確かなキック精度も持っているため、味方を効果的に使うプレーも得意だ。また、守備では豊富な運動量と力強いボール奪取で貢献する。そのプレースタイルから多くのユベンティーノからレジェンドであるクラウディオ・マルキージオと比較されている。すでにトップチームでも経験を積み重ねている18歳は、その偉大な先輩のようにビアンコネロで歴史を築いていけるだろうか。