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セリエA 2年前

21/22シーズン、ミラン全選手パフォーマンス査定。ポジション別に5段階評価、A評価となったのは?

シリーズ:欧州ビッグクラブ21/22パフォーマンス査定 text by 編集部 photo by Getty Images

CB

フィカヨ・トモリ
【写真:Getty Images】


フィカヨ・トモリ(イングランド代表)
生年月日:1997年12月19日
21/22リーグ戦成績:31試合0得点0アシスト
21/22欧州CL成績:5試合1得点0アシスト
21/22カップ戦成績:4試合0得点0アシスト
評価:A

 シモン・ケアーが長期離脱、アレッシオ・ロマニョーリが不調に陥る中、最終ラインの中心人物としてシーズンを駆け抜けた。対人守備の強さ、ビルドアップの安定感、リーダーシップのすべてがハイレベルであり、数多くの強力なFWを無力化。ほとんど隙を与えていなかったと言っていいだろう。稼働率、パフォーマンスレベルを考えてもA評価以外はあり得ない。

ピエール・カルル(フランス)
生年月日:2000年6月5日
21/22リーグ戦成績:28試合1得点2アシスト
21/22欧州CL成績:5試合0得点1アシスト
21/22カップ戦成績:4試合0得点0アシスト
評価:A

 今季のミランにおける最大のサプライズはこの男の成長と言ってもいいかもしれない。当初はベンチ要員だったが、冬場にセンターバック陣に欠場者が相次いだことで同ポジションで出番を得ると、そこで身体能力の高さを活かしハイパフォーマンスを披露。その活躍が評価され、後半戦はフィカヨ・トモリの相棒に完全定着した。大きな自信がつく1年になったと言えるだろう。

アレッシオ・ロマニョーリ(イタリア代表)
生年月日:1995年1月12日
21/22リーグ戦成績:19試合1得点0アシスト
21/22欧州CL成績:5試合0得点0アシスト
21/22カップ戦成績:2試合0得点1アシスト
評価:C

 ミランのカピターノにとっては苦しいシーズンとなった。前半戦は主力としてピッチに立つも、安定感あるプレーをなかなか発揮できず。年明け後は新型コロナウイルス感染や怪我による離脱を繰り返してしまった。その結果、後半戦は覚醒したピエール・カルルにポジションを奪われることに。リーグ戦でのプレータイムはミラン加入後最少に留まってしまった。

シモン・ケアー(デンマーク代表)
生年月日:1989年3月26日
21/22リーグ戦成績:11試合0得点0アシスト
21/22欧州CL成績:3試合0得点0アシスト
21/22カップ戦成績:0試合0得点0アシスト
評価:C

 守備の要として開幕からスタメンに名を連ね続けていたが、第15節ジェノア戦でヒザを負傷。そのまま一足先にシーズン終了を迎えるなど、不本意な1年となってしまった。それでも、ピッチに立っていた際の安定感はさすがのものがあった。そのため評価は大きく下がらずCに。

マッテオ・ガッビア(イタリア)
生年月日:1999年10月21日
21/22リーグ戦成績:8試合0得点0アシスト
21/22欧州CL成績:0試合0得点0アシスト
21/22カップ戦成績:2試合0得点0アシスト
評価:D

 今季はリーグ戦6試合でスタメン出場。フィカヨ・トモリ、シモン・ケアー、アレッシオ・ロマニョーリの離脱が被った際には3試合連続のスタメン出場も果たしている。しかし、ピエール・カルルのようなサプライズ的な活躍はなく、相手に簡単に入れ替わられたりといったヒヤヒヤするようなプレーが多かった。来季は他クラブへ武者修行に出るか。

SB

テオ・エルナンデス
【写真:Getty Images】

テオ・エルナンデス(フランス代表)
生年月日:1997年10月6日
21/22リーグ戦成績:32試合5得点6アシスト
21/22欧州CL成績:5試合0得点1アシスト
21/22カップ戦成績:4試合0得点3アシスト
評価:A

 今季もこの男の攻撃力は光った。爆発的なスピードと圧倒的なフィジカル、そしてキック精度の高さを武器に、リーグ戦ではDFながら10得点以上に直接関与。第37節アタランタ戦で披露した約70mの独走弾は世界の度肝を抜いた。替えの効かぬ存在として各コンペティションで高い稼働率を誇ったにも関わらず長期離脱がなかったことも大きな評価に値する。

ダビデ・カラブリア(イタリア代表)
生年月日:1996年12月6日
21/22リーグ戦成績:26試合2得点3アシスト
21/22欧州CL成績:4試合0得点0アシスト
21/22カップ戦成績:3試合0得点0アシスト
評価:B

 左サイドのテオ・エルナンデスほどの存在感はなかったが、パフォーマンスレベルは非凡だったと言える。積極果敢な攻撃参加からフィニッシュに持ち込む姿勢はよく見られ、守備時の1対1もそう簡単には負けないようになった。また、今季はアレッシオ・ロマニョーリに代わり多くの試合でゲームキャプテンも務めたなど、その存在感はどんどん増している。

アレッサンドロ・フロレンツィ(イタリア代表)
生年月日:1991年3月11日
21/22リーグ戦成績:24試合2得点0アシスト
21/22欧州CL成績:4試合0得点0アシスト
21/22カップ戦成績:2試合0得点0アシスト
評価:B

 絶対的な主力というわけではなかった。しかし、ダビデ・カラブリアの負傷離脱時にその穴を的確に埋め、さらに本職ではない左サイドバックでもプレーしテオ・エルナンデスの負担を減らすなど、サイドバックのバックアッパーとしての仕事ぶりは実に頼もしいものがあった。若手にアドバイスを与えるなど、ロッカールームでの貢献度も◎。

フォデ・バロ=トゥーレ(セネガル代表)
生年月日:1997年1月3日
21/22リーグ戦成績:10試合0得点0アシスト
21/22欧州CL成績:2試合0得点0アシスト
21/22カップ戦成績:0試合0得点0アシスト
評価:E

 テオ・エルナンデスのバックアッパーとして昨夏モナコからやって来たが、非常に残念なシーズンを過ごしたと言わざるを得ない。出場しても攻守において微妙なパフォーマンスに終始するなど、ステファノ・ピオーリ監督の信頼を全く掴めず。T・エルナンデスの座を脅かすどころか、同選手のバックアップすらまともに務めることができなかった。

アンドレア・コンティ(イタリア代表)
生年月日:1994年3月2日
21/22リーグ戦成績:1試合0得点0アシスト
21/22欧州CL成績:0試合0得点0アシスト
21/22カップ戦成績:0試合0得点0アシスト
評価:E

 急成長したダビデ・カラブリア、新加入アレッサンドロ・フロレンツィ、さらにピエール・カルルに次ぐ右サイドバックの4番手としてシーズンをスタート。当然出番が回ってくる機会は少なく、リーグ戦出場は第20節ローマ戦の12分間にのみに留まった。そして今冬、出場機会を求めサンプドリアへ移籍した。

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