4位：キリアン・エムバペ（フランス代表／パリ・サンジェルマン）

生年月日：1998年12月20日
市場価格：1億6000万ユーロ（約192億円）
20/21リーグ戦成績：32試合27得点7アシスト

　現在23歳にして「怪物」キリアン・エムバペは数々のタイトルを獲得している。モナコで1回、パリ・サンジェルマンで4度のリーグ・アン制覇を経験。リーグ・アン得点王にも4年連続で輝いており、2021/22シーズンにはリーグ・アン史上初の得点王とアシスト王を同時受賞する快挙を成し遂げた。

　そんなエムバペ最大の武器は「97」という数値を叩き出した圧倒的な「スピード」である。「スピード」を武器としている選手は数多くいるが、エムバペは彼らとはベクトルの違う異次元のスプリント力の持ち主だ。特にカウンターの場面での破壊力は抜群で、相手守備陣からするとファウル以外で彼の「ドリブル」を止めることは非常に難しい。

　この「スピード」に加え、ゴール前での冷静さも兼ね備えているところがエムバペの恐ろしさだ。足下にボールが吸い付くような巧みなボールコントロールと「テクニック」でシュートコースを作り、確実にゴールネットを揺らす。その際にエムバペは左右問わず、どちらの足でも短い振りで強烈なシュートを放つことができるため、相手DFからするとシュートコースが限定しにくい。

　また、前述した通り今季はリーグ・アンでアシスト王に輝くなど「パス」の精度も年々向上している。自らフィニッシャーとして輝くのはもちろん、チャンスメイクでもチームに貢献できるハイブリッドな選手だ。今夏の契約延長に伴い、今後数年は引き続きパリ・サンジェルマンでプレーすることとなったが、その中でこの怪物はどのような選手へと進化していくのだろうか。