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未来の名将!? 監督で結果を残すかつての名選手5人。最強チームを作り上げているのは…

シリーズ:監督で結果を残すかつての名選手5人 text by 編集部 photo by Getty Images

マイケル・キャリック(ミドルズブラ)


【写真:Getty Images】


生年月日:1981年7月28日
今季リーグ成績:13勝1分3敗(3位)

 チャンピオンシップ(イングランド2部)に監督初挑戦ながら、15試合でチームの順位を18も上げるという大成功を収めた若手指揮官がいる。その人物こそ、元マンチェスター・ユナイテッド主将のマイケル・キャリックだ。古巣ユナイテッドでは暫定監督の経験があるが、現在率いるミドルズブラが彼にとって初めて監督を務めるチームである。

 キャリックがミドルズブラの監督に就任した当時、チームは19位に沈んでいた。そして就任初戦となったプレストン戦で1-2の敗戦を喫したことで、クラブは21位へと転落。そのまま残留争いを強いられる可能性もあった中でキャリックはチームを立て直すことに成功している。その要因となっているのがリーグの得点ランキング1位を独走するチュバ・アクポムの覚醒と、キャリックがチームに落とし込んだ戦術だ。

 キャリックのチームの基本フォーメーションは4-2-3-1だが、ボール保持時は左SBのライアン・ジャイルズがウイングのような高いポジションを取り、3-2-5へと可変して相手陣内に攻め込む。選手の配置の方法論としては現ブライトンのロベルト・デ・ゼルビにかなり近いものがあり、同監督のフットボール同様にキャリックも魅力的なチームを作っている。

 この攻撃的なシステムとアクポムら絶好調の選手が嚙み合ったことで、就任から15試合を消化した現在、ミドルズブラは3位へと浮上。自動昇格圏内の2位シェフィールド・ユナイテッドまでは暫定ながら勝ち点4差にまで迫っており、プレミアリーグ昇格という目標が現実味を帯びてきている。

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