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バルセロナ21世紀ワーストイレブン。イブラヒモビッチ、コウチーニョ…期待に応えられなかった11人

シリーズ:ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

FW紹介

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【写真:Getty Images】


RWG:リカルド・クアレスマ(ポルトガル代表)
生年月日:1983年9月26日
在籍期間:2003年7月~2004年7月
移籍金:635万ユーロ(約8億円)
クラブ通算成績:28試合1得点2アシスト

 スポルティングCPで2冠達成に貢献するなど一躍脚光を浴びた事で、2003年の夏にバルセロナへと移籍。フレンドリーマッチで上々のパフォーマンスを披露し、シーズン当初は主力として起用された。しかし、当時のフランク・ライカールト監督がロナウジーニョやルイス・ガルシアを重用したことで、中盤戦以降は出番が激減。メンバー外になることも多々あった。

 結局2003/04シーズンは公式戦28試合出場(うち先発は14試合)、合計プレータイム1324分という物足りない成績に終わってしまった。するとシーズンオフには「もしライカールトが残るなら、僕は(バルセロナに)戻らないよ。僕らはお互いを理解し合えていない」と発言。この言葉通り、2004年の夏にデコとのトレードという形でポルトへ去ることになった。

CF:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン代表)
生年月日:1981年10月3日
在籍期間:2009年7月~2010年8月
移籍金:6950万ユーロ(約83億円)
クラブ通算成績:46試合22得点13アシスト

 アヤックス、ユベントス、インテルでプレーし、すでに「世界屈指のFW」という称号を手にしていた巨人は、2009年に6950万ユーロ(約83億円)という移籍金でスペインへやって来た。すると、開幕からゴールを量産。期待通りの結果を残していた。しかし、シーズン終盤に入ると怪我の影響などもあってベンチスタートとなることが増加。結局は失速した状態のままオフを迎えることになった。

 すると2010年夏にミランへレンタル移籍することが発表。その後同クラブが買い取りオプションを行使したことで、バルセロナでのプレーはわずか1シーズンに留まった。のちに退団の理由がジョゼップ・グアルディオラ監督との衝突にあったことが明かされている。公式戦46試合で22得点13アシストという成績は立派だが、高額な移籍金を考えると1シーズンのみの在籍は失敗だった。

LWG:アルダ・トゥラン(元トルコ代表)
生年月日:1987年1月30日
在籍期間:2015年7月~2018年1月
移籍金:3400万ユーロ(約41億円)
クラブ通算成績:55試合15得点11アシスト

 アトレティコ・マドリードからバルセロナに移ったのは2015年夏のことだが、当時のバルセロナは補強禁止処分が下されていたため、デビューは翌2016年の1月まで待たなければならなかった。この半年間のブランクが響き、1年目は思ったほどの結果を残せず。初めてフルで戦うことになった2年目の2016/17シーズンは負傷離脱を繰り返すなど、1年目の遅れを取り戻すことができなかった。

 そして迎えた2017/18シーズン、指揮官がルイス・エンリケからエルネスト・バルベルデに交代すると、戦力外扱いを受けることに。結局1試合もピッチに立てぬまま、同シーズン途中にバシャクシェヒルにレンタル移籍することになった。そして2020年8月、3400万ユーロ(約41億円)でバルセロナにやって来た男は、苦い記憶を持ったままフリーでガラタサライへ去っている。

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