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天国から地獄へ…。スペインの消えた逸材(3)ベンゲル絶賛、アーセナル“強奪”のバルサ逸材とは

シリーズ:消えた逸材5人 text by 編集部 photo by Getty Images

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若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消した5人のスペイン人選手を紹介する。


MF:フラン・メリダ

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【写真:Getty Images】

MF:フラン・メリダ
生年月日:1990年3月4日
主な在籍クラブ:バルセロナ、アーセナル、アトレティコ・マドリード
現所属:天津津門虎


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 バルセロナのカンテラ(下部組織)出身で、卓越したボールテクニックと左足のキックを持つフラン・メリダは、10代の頃から高く評価されていた。しかし、メリダが選んだのは3歳年上のセスク・ファブレガスと同じ道だった。15歳のときにアーセナルの下部組織に加入。バルセロナとプロ契約する前の移籍は物議を醸したが、メリダは17歳になった直後にアーセナルとプロ契約を結んでいる。

 プロ契約から約半年後、メリダは07/08シーズンの序盤戦でトップチームデビュー。その冬に経験を積むために当時スペイン2部に所属したレアル・ソシエダへ半年間の期限付き移籍に出され、2008年夏にアーセナル復帰したがほとんど出場機会を得られなかった。09/10シーズンにプレミアリーグ初得点を挙げたが、公式戦出場は2年半で16試合に留まっている。

 アーセナルで苦悩の日々を過ごしたメリダは、2010年夏にアトレティコ・マドリードへ移籍。スペイン復帰後は幸先の良いスタートを切ったかに思えたが、徐々に出番が減少し、レンタルに出されたブラガやブラジルのアトレティコ・パラナエンセでも活躍できなかった。

 その後、メリダは2015年1月にウエスカへ加入。当時セグンダB(3部相当)にいたチームを2部に押し上げると、その1年半後にはオサスナに移籍し、メリダはラ・リーガのピッチに帰ってきた。しかし、2020年夏には2部に降格したエスパニョールに完全移籍している。

 生まれ故郷であるカタルーニャに戻り、エスパニョールの1部復帰に貢献したが、21/22シーズンはベンチで過ごす日々。公式戦13試合の出場に留まったメリダは、21/22シーズン終了後に天津津門虎へ完全移籍している。同選手は世代別のスペイン代表でも活躍し、アーセナルでも将来を嘱望された。アーセン・ベンゲル監督からの評価も高かったが、期待値と実績の差は大きかった。

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【了】

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