フットボールチャンネル

代表 11か月前

まるで別人? なぜかアルゼンチン代表で輝けなかった名手5人。居場所を築けなかった実力者たち

シリーズ:代表で輝けなかった5人の名手 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:パウロ・ディバラ(ローマ/イタリア)

パナマ代表戦に出場したパウロ・ディバラ
【写真:Getty Images】


生年月日:1993年11月15日
アルゼンチン代表成績:34試合3得点6アシスト

 2015年にパレルモからユベントスに加わったパウロ・ディバラは、瞬く間にユベンティーノのアイドルとなった。1年目からゴールを量産して驚きを与えると、3年目にはロベルト・バッジョやアレッサンドロ・デル・ピエロら名だたるレジェンドが身に着けてきた背番号10を継承。2019/20シーズンにはセリエA9連覇の立役者となり、リーグの年間最優秀選手に選ばれている。また、昨夏に移籍したASローマで攻撃を牽引し、UEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝進出に導いた。

 上記したように、クラブでは輝きを放っているディバラだが、アルゼンチン代表では苦戦中だ。2015年のデビュー以降コンスタントに名を連ねてはいるものの、プレータイム自体はそこまで多くなく、2018年のロシアワールドカップはたった1試合のみの出場。昨年行われたFIFAワールドカップカタール2022では本大会直前まで負傷していたこともあるが、たった17分間の出場に終わっている。

 ディバラが活躍できない理由としてあげられているのはリオネル・メッシの存在だ。プレースタイルの似ている二人は共存が難しく、揃った場合は必然的にメッシが起用され、ディバラは優先順位的に低くなってしまうという現実がある。「活躍できなかった」という烙印を押すのはまだ早いかもしれないが、メッシがいる間は代表チームでの苦労は続きそうだ。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top