DF:ハリー・マグワイア(イングランド代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1993年3月5日
推定年俸:988万ポンド(約18億7720万円)
今季リーグ戦成績:19試合0ゴール0アシスト
かつてマンチェスター・ユナイテッドで主将を務めていたハリー・マグワイアも高給取りの選手の1人だ。
2019年夏にレスターから加入した大型DFは、“得意なこと”と“苦手なこと”がハッキリと分かれている。クロスを跳ね返すことはお手の物で、低いラインでブロックを固めてからカウンターで攻める堅守速攻のチームにおいては長所が出やすい。今季も第16節のマンチェスター・シティ戦ではアーリング・ハーランドを完封していた。
一方ハイラインで戦うとなるとアジリティ不足から苦戦する傾向にある。トップスピードはそこまで遅くはないのだが、細かく方向転換するドリブラーとマッチアップすると逆を突かれやすく、ビルドアップも依然として得意ではない。
ルベン・アモリム現体制では周りのカバーがある3バックの中央で起用されていることから、弱点が露呈しにくい形で戦えているが、ハイプレスで前から捕まえにいくサッカーにはフィットしているとは言い難い。試合によってパフォーマンスに波が生じており、戦力差がない相手との対戦ではラインが高いことが致命的になってしまうこともある。
この“古典的”なセンターバック(CB)であるマグワイアに推定988万ポンド(約18億7720万円)の年俸を支払っていると報じられている。アモリム監督の戦術にフィットしているわけではない31歳のDFに払う額としては高すぎるというのが一般的な意見ではないだろうか。