UEFAヨーロッパリーグ（欧州EL）最新ニュース

普段は辛口のリオ・ファーディナンド氏、今回ばかりは驚き隠せず

　UEFAヨーロッパリーグ（欧州EL）、準々決勝2ndレグ、マンチェスター・ユナイテッド対オリンピック・リヨンの試合が現地時間17日に行われ、マンUが延長戦の末に5-4の勝利を収めた。この結果を受け、英メディア『TNTスポーツ』に出演したリオ・ファーディナンド氏が衝撃を受けている。英メディア『TBR』が17日に報じた。

　マンUを率いるルベン・アモリム監督は、ラスムス・ホイルンドやブルーノ・フェルナンデス、アレハンドロ・ガルナチョなどを先発起用。10分にはマンUのマヌエル・ウガルテが左足で先制点を決めた。前半アディショナルタイムには、ハリー・マグワイアからパスを受けたマンUのディオゴ・ダロトが追加点を入れる。しかし、71分にリヨンのコランタン・トリッソにヘディングシュートで1点を返されると、78分にはリヨンのアレクサンドル・ラカゼットにもゴールを許し、同点に追いつかれてしまった。ただ、89分にトリッソが退場したことで、マンUは一人多い状況となり、有利な展開に持ち込んでいる。

　それでもマンUは再び勝ち越すことができず、試合は延長戦に突入。すると105分に失点し、ついにリヨンに逆転された。さらに、110分にはラカゼットにPKを決められて点差が広がる。対するマンUも114分にチャンスが訪れ、フェルナンデスがPKを決めた。そして、120分にマンUのコビー・メイヌーが劇的同点弾を叩き込むと、延長後半アディショナルタイムにはマグワイアが頭で決勝点。土壇場でリードしたマンUが5-4の勝利を飾り、準決勝進出を決めている。

　マンUのOBでもあるリオ・ファーディナンド氏は「観客として、こんな光景は初めて見た。本当に驚くべき出来事だったよ。2-4になった時点で多くのファンが帰り始めていて、誰もが試合は終わったと思っていただろう。私は解説中にも『奇跡以上のものが必要だ』と言ったけど、それが実現することを今は本当に信じている。それほど信じられないことだった」と述べた。最後まで分からない白熱した展開だっただけに、歴史に残る一戦になったと言えるだろう。