8位:ジオバニー・クエンダ(スポルティングCP/ポルトガル代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:2007年4月30日
市場価値:4500万ユーロ(約72億円)
今季リーグ成績:30試合2得点5アシスト
ジオバニー・クエンダは今季の欧州サッカーで最もインパクトを残している若手選手ではないだろうか。
ルベン・アモリム(当時)が率いるチームで開幕スタメンに抜擢されると、そのまま[3-4-2-1]の右ウイングバック(WB)のレギュラーに定着。17歳ながら堂々たるプレーで絶好調だったチームの躍進を支えると、デビューから1ヶ月も経たずしてポルトガル代表に招集(デビューはまだ)された。
そのプレースタイルはアーセナルのブカヨ・サカを彷彿とさせる。レフティーのドリブラーで、スピードとテクニックを武器に果敢に仕掛ける。カットインだけでなく、縦突破の選択肢もあり、深い位置まで進入してからの逆足のクロスなど、年齢を感じさせないクオリティの高いプレーで絶対的な主軸に定着した。
この逸材に対しては、アモリムの新天地となったマンチェスター・ユナイテッドを筆頭に多くのクラブが獲得に関心を示していた。そうした中で先月、スポルティングCPは2026年夏にチェルシーに完全移籍することで合意に至ったと発表。若手選手を多く獲得しているロンドンのビッグクラブが争奪戦を制した。
今季開幕時点では市場価値がなかったクエンダだが、現在は4500万ユーロ(約72億円)まで上昇している。このポテンシャルの高さを踏まえると、さらに価値が高まりそうだ。