2位：パウ・クバルシ（バルセロナ／スペイン代表）

生年月日：2007年1月22日
市場価値：7000万ユーロ（約112億円）
今季リーグ成績：31試合0得点3アシスト

　パウ・クバルシのデビューは鮮烈だった。2023/24シーズン途中にトップチームに抜擢されると、UEFAチャンピオンズリーグ（CL）のような大舞台でも活躍。一気に世界有数のセンターバックに上り詰めた。

　バルセロナのカンテラ（下部組織）出身の選手らしく足下の技術に自信があり、ドリブルでの機を見た持ち運びや縦パス、ロングフィードなどで攻撃の起点となる。ビルドアップの質はすでにトップレベルであり、超攻撃的サッカーを展開するハンジ・フリック監督のチームでも重要な役割を担っている。

　その上で現代のフットボーラーらしく、高いアスリート能力も兼ね備える。CLデビュー戦となった昨季のナポリ戦ではヴィクター・オシムヘン相手に互角以上の戦いを披露。身体能力を武器とするFW相手にも粘り強い守備で自由を与えなかった。

　バルセロナでのレギュラー定着を受けて、現在はスペイン代表の常連に。昨夏に行われたユーロ2024（欧州選手権）は、パリ・オリンピック（パリ五輪）参加に伴いメンバー外となったが、現在はレギュラーに近い状列まで上がっている。

　この活躍を受けてクバルシの市場価値は上昇し続けており、デビューから1年弱で10代のDFでは最高額となる7000万ユーロ（約112億円）に到達。このままバルセロナのタイトル獲得に貢献するとなれば、さらにその価値は上がるだろう。