MF:カゼミーロ(元ブラジル代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1992年2月23日
今季リーグ成績:22試合1得点0アシスト
カゼミーロは開幕当初と比較をすると見違えるほどパフォーマンスレベルを上げた。現在トップチームに所属する選手の中からベストイレブンを選ぶとすれば、間違いなく選出されるだろうが、来季以降も残留するかどうかはわからない。
2022年夏にレアル・マドリードから加入した当初は、球際やセットプレーで強さをみせ、カラバオ・カップ優勝やリーグ3位フィニッシュに大きく貢献。しかし、昨シーズンは露骨に身体が重たい姿が散見されて運動量も落ちるなど、30歳を超えて衰えが指摘されていた。
今シーズンも序盤は身体にキレがなく、ハーフタイムで交代となったプレミアリーグ第3節のリバプール戦では立て続けにミスから失点に絡むなど、コンディション不良が露呈していた。
ルベン・アモリム新体制でもしばらく起用されない時期が続いていたが、年明け以降は全盛期とまでは言わないまでもクオリティを取り戻し、UEFAヨーロッパリーグ(EL)では準々決勝2ndレグから3試合連続で得点に関与。ファイナル進出の立役者となった。
このパフォーマンスを続けることができれば十分に戦力としてカウントできるが、週給35万ポンド(約6650万円)という高額な年俸や、今年2月に33歳を迎えた年齢を踏まえると、残留するのはややリスクかもしれない。
現行契約は2026年夏までであり、評価が再び高まりつつある今夏に売却して移籍金をいくらか回収するのがベストな選択と言えそうだ。