FW:アントニー(ブラジル代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年2月24日
今季リーグ成績:8試合0得点0アシスト
2022年夏にエリック・テン・ハフがマンチェスター・ユナイテッドの監督に就任したタイミングで、古巣アヤックスから連れて来たのがアントニーだった。
しかし、クラブ史上2番目に高額な9500万ユーロ(約152億円)という移籍金に見合う活躍を披露することができなかった。徐々に恩師テン・ハフの中での序列を下げると、今季はほぼ構想外に近い扱いに。同氏が10月末に解任されるまでのリーグ戦では2試合しか出番がなかった。
11月にルベン・アモリムが監督に就任して以降は、わずかながらに出場機会を増やしたが、アマド・ディアロらライバルと比較をするとインパクトに欠けた。迎えた冬の移籍市場で、出場機会を増やすためにスペインのレアル・ベティスへとローン移籍している。
シーズン途中に環境を変えたことは大正解だった。デビュー戦から切れ味鋭いドリブルと左足のシュートで存在感を示し、ここまでリーグ戦では13試合で4得点2アシストを記録。UEFAカンファレンスリーグ(ECL)ではファイナル進出の立役者となり、フィオレンティーナとの準決勝では2試合で直接FKを含む2得点1アシストを記録した。
あまり天気が良くないマンチェスターと違い、セビリアの街は陽光が降り注ぎ、食文化や言語も彼の母国ブラジルに近いものがある。こうした環境面の変化を考慮すると、マンチェスター・ユナイテッドに戻らないことが彼のキャリアにおいて最善の策になるかもしれない。