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コラム 7か月前

物議を醸すアレクサンダー=アーノルドの退団劇。リバプールとレアル・マドリードの間にある根深い因縁【コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

アレクサンダー=アーノルドの移籍先の最有力は因縁の相手

 スペイン『マルカ』を筆頭とした有力メディアによると、 今季限りでリバプールを退団するアレクサンダー=アーノルドの移籍先は、CL最多優勝を誇る名門レアル・マドリードが最有力だと報じられている。

 サッカー選手に限らず、基本的には誰もが自らの身を置く場所を選択できる権利がある。アレクサンダー=アーノルドもリバプールとの契約を満了してからの移籍であり、彼の選択は尊重されるべきだろう。

 ただ、移籍先がレアル・マドリードというのは、一部のファンからすると、苦虫を噛み潰したような気持ちになるかもしれない。

 リバプールからすると、“スペインの巨人“は因縁深い相手だ。直近の10年間の直接対決の結果は最悪。何度も「レアル・マドリードがいなければ…」と思ったことだろう。

 昨年11月に行われたCLリーグフェーズにて2-0で勝利を収めたが、これが直近10年間で9度目の対戦にして初勝利だった。2017/18シーズンと2021/22シーズンはビッグイヤーが目前に迫った決勝で敗戦。2020/21シーズンは準々決勝、2022/23シーズンはラウンド16で敗れ、結果的にユルゲン・クロップ前体制では8度の対戦で一度も勝利することができなかった。

 その試合内容もファンからすると、不満が溜まるものだった。特に批判を集めたのが、2017/18シーズンのCL決勝。前半にモハメド・サラーがセルヒオ・ラモスとの接触の末に肩を負傷してしまい、無念の交代を余儀なくされると、エース不在が尾を引いて1-3の力負けを喫した。

 このような直接対決における相性の悪さに加えて、リバプールには、レアル・マドリードの“誘惑”に誘われて移籍をした例がいくつもある。

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