CB:ロイク・バデ(フランス)
【写真:Getty Images】
生年月日: 2000年4月11日
所属クラブ:セビージャ
24/25リーグ戦成績:31試合1得点1アシスト
今季も苦しい戦いを強いられているセビージャ。その中で奮闘するロイク・バデの安定したプレーぶりは目を見張るものがある。
恵まれた体格を活かした空中戦でのデュエルや、前線への鋭いフィードなど、彼が備えている能力は現代型のセンターバックとして高い水準にある。
昨シーズン、チームの不振に引っ張られるように低調なパフォーマンスに終始したが、昨年夏に行われたパリオリンピック(パリ五輪)ではフランス代表を準優勝に導いた。
パリ五輪での好調を維持したまま迎えた今季は、ガルシア・ピミエンタ前監督の元、ボール保持を主体とする特殊なサッカーに果敢にチャレンジするなど、プレーヤーとして一皮剥けた印象を受ける。
不安定な戦いを続けるチームを最終ラインから鼓舞し、リーダーシップを発揮するフランス人センターバックの急成長ぶりは、ラ・リーガのベストイレブンに十分相応しいだろう。
CB:クリスティアン・モスケラ(スペイン)
【写真:Getty Images】
生年月日:2004年6月27日
所属クラブ:バレンシア
24/25リーグ戦成績:35試合1得点0アシスト
一時は降格の危機に瀕したバレンシアにおいて、クリスティアン・モスケラは、孤軍奮闘した。
長い足を伸ばして相手のボールを刈り取る能力と、鋭い読みを活かしたインターセプトが彼の特徴である。どちらかというと堅実なプレーを行うタイプで、失点に直結するミスが少ないのも評価すべき点だろう。
まだ20歳とは思えない、肝が据わった次世代のセンターバックは、今季、1試合の欠場を除くリーグ戦全35試合に出場している。
191cmという長身の割に、空中戦での勝率が低い点は改善の余地がある。しかし、裏を返せばフィジカル任せのディフェンス一辺倒だけではないという事でもあり、むしろ今後の可能性を大きく秘めた選手である。