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フォーカス 7か月前

1クラブ1名だけなら? 24/25ラ・リーガのベストイレブン。上位勢だけじゃない! もっと評価されるべき男たち

シリーズ:ラ・リーガベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

SB:オスカル・ミンゲサ(スペイン代表)

【写真:Getty Images】

 自慢のカンテラーノが躍動した今季のセルタの中で、一際異彩を放っていたのはオスカル・ミンゲサだろう。

 本職のポジションを忘れてしまうほど、枠にとらわれないプレーエリアでセルタの攻撃を牽引し、両足から放たれる多彩なクロスで味方のゴールを数多く演出。気付けばトップ下のような役割を務めている事もあり、試合を重ねるごとにその類稀な才能は進化し続けている。

 第3節のビジャレアル戦では、強烈な右足で直接フリーキックを沈めるなど、キックの質を活かした新たな武器で、自身の底知れないポテンシャルの高さを改めて見せつけた。もはやそのプレーぶりにバルセロナ時代の面影は無く、ガリシアの地で新境地を切り開いたと言っても過言ではない。

 自由なタスクを与えられているセルタだからこそ活躍出来ている印象は否めない。しかし、イアゴ・アスパスやボルハ・イグレシアスといった実績のあるベテランアタッカーと共存しながら自身の個性をチームに還元した結果、欧州カップ戦出場権に手が届く位置までチームを躍進させたのは見事である。

SB:アンドレイ・ラティウ(ルーマニア代表)

【写真:Getty Images】

生年月日:1998年6月20日
所属クラブ:ラージョ・バジェカーノ
24/25リーグ戦成績:32試合2得点3アシスト

 今やビッグクラブが注目する存在となったアンドレイ・ラティウ。抜群の攻撃性能の高さを誇るルーマニア人サイドバックは、今季のラ・リーガで大きなインパクトを残した一人である。

 第26節セビージャ戦、相手ボールを奪った味方のパスをピッチ中央で受けると、自ら左サイドに展開。ペナルティエリア手前で再びパスを受けると、狙い澄ましたコントロールショットをゴール右隅に叩き込んだ。FW顔負けの一撃は、今季のラ・リーガにおけるベストゴールの一つとなった。

 豊富な運動量と爆発的なスプリントでサイドを猛然と駆け上がり、チームの攻撃に厚みをもたらすラティウ。しかし、彼の魅力は攻撃面だけではない。

 同じスピードを武器とする、ラ・リーガの錚々たるウインガーとの1対1に難なく対応し、相手の素早いカウンターには全速力で自陣に戻って遮断するなど、とにかく献身的な姿勢が光る。ラージョが残留争いと無縁のシーズンを過ごすことができたのは、彼の活躍が一因だ。

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