MF:ミケル・ハウレギサール(スペイン)
【写真:Getty Images】
生年月日:2003年11月13日
所属クラブ:アスレティック・ビルバオ
24/25リーグ戦成績:31試合2得点2アシスト
ミケル・ハウレギサールは、数多の名選手を輩出したアスレティック・ビルバオの新たなスター候補である。昨シーズン終盤から才能の片鱗を見せていたが、今季はスタメンに定着し本格的なブレイクを果たした。
ここまで、リーグ5位となる81回のタックル数を記録『Opta』。強度の高いプレーで相手の攻撃の芽を摘む選手でありながら、テクニックも兼ね備えた21歳の期待のホープは、バルセロナとアトレティコ・マドリードに並ぶ、リーグ戦でわずか5敗しかしていないチームの心臓となった。
セカンドボールをひたすら回収しては、相手のプレスを巧みなボールタッチや華麗なターンで交わし、チャンスの起点となるパスを味方に供給。この一連の流れは、今季好調を維持するチームにとって大きな武器の一つとなった。
UEFAヨーロッパリーグ(EL)準決勝セカンドレグのマンチェスター・ユナイテッド戦では、敵地が静寂に包まれるほどの美しいミドルシュートをネットに突き刺した。このスーパーゴールは、彼の名を世界に知らしめる絶好の機会となっただろう。
純血主義を貫くチームの育成力を改めて証明する今季の活躍は、逸材が揃うラ・リーガの中盤の中でも一際目を引く存在だった。
MF:ペドリ(スペイン代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1998年12月24日
リーグ戦成績:34試合5得点4アシスト
近年怪我に悩まされ続けたペドリは、年間を通してハイパフォーマンスを維持。見事な完全復活を果たした。
彼にボールが渡った瞬間、バルサが誇る両サイドアタッカーのラフィーニャとラミン・ヤマルは猛然とスペースに走り出し、多くの決定機を作り出した。今季バルサがリーグ戦で奪った95得点という驚異的な数字のほとんどは、彼のチャンスメイクから生まれたものである。
今季の好調の要因の一つに、フィジカル面で大きく進化を遂げた事が考えられる。屈強な相手に体をぶつけられても動じないほど逞しくなった事で、今季、シーズンを通して怪我による離脱は一度も無かった。
現在ラ・リーガで最も優秀なMFの一人でありながら、チャンピオンズリーグ(CL)の舞台でも出色のパフォーマンスを見せているバルサの心臓は、当然バロンドールの候補にも名を連ねるだろう。
MF:アレックス・バエナ(スペイン代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2001年7月20日
所属クラブ:ビジャレアル
24/25リーグ戦成績:30試合6得点10アシスト
昨シーズンのアシスト王は、今季もビジャレアルの攻撃を牽引している。
相手の逆を取るドリブルでサイドを突破し、味方の動き出しにピタリと合わせるラストパスを供給するアレックス・バエナ。ラ・リーガトップのアシスト期待値(11.8)『Opta』を記録しているのも頷ける。
マルセリーノ・ガルシア・トラル監督は彼の能力の高さに全幅の信頼を置いており、2列目のポジションを自由に動き回る役割を与えている。まだ23歳という年齢を感じさせないほど完成されたチャンスメイカーは、今季のビジャレアルの攻撃のタクトを振るい続けた。
以前からアトレティコ・マドリードが彼の獲得に熱心だと噂されているが、果たして今夏の移籍は実現するのだろうか。