DF:板倉滉(いたくら・こう)

【写真:Getty Images】
生年月日:1997年1月27日
所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ)
推定年俸:189万ユーロ(約3億240万円)
24/25リーグ戦成績:31試合3得点1アシスト
給料面で“不当な扱いを受けている選手”といえば、板倉滉の名を挙げておくべきだろう。森保ジャパンとボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)の守備を支える男が、チームで受け取っている給料は、非常に控えめな金額なのだ。
188cmの長身を活かした空中戦の強さ、的確なポジショニングと鋭い読み、そして質の高いビルドアップ。板倉は現代サッカーのセンターバックに求められる能力をハイレベルで備えている。2022/23シーズンから在籍しているボルシアMGの最終ラインは、もはや板倉を中心に回っていると言っても過言ではない。
だが、板倉がボルシアMGで手にしている推定年俸は189万ユーロ(約3億240万円)と、ブンデスリーガの中でも中堅クラスの給料額にとどまっている。絶対的な主力選手としては安すぎる金額だ。
なお、同クラブで高給取りとされるのは、アラサヌ・プレア(472万ユーロ〔約7億5520万円〕)やフロリアン・ノイハウス(400万ユーロ〔約6億4000万円〕)といった前線の選手たちである。
ただ、板倉は金銭に囚われるようなタイプの人間ではない。2023年には、年俸18億円超とも言われたサウジアラビア方面からのオファーを一蹴したと報じられた。巨額の給料を保証するクラブから誘いを受けて移籍を快諾する選手が少なくないなかで、板倉のような選手は稀有な存在である。