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フォーカス 3週間前

コスパ最悪!? 給料が高すぎる欧州日本人5人。苦しい現状。チームに貢献できていないのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:菅原由勢(すがわら・ゆきなり)


【写真:Getty Images】

生年月日:2000年6月28日
推定年俸:245万ユーロ(約3億1500万円)
所属クラブ:サウサンプトン
24/25リーグ戦成績:29試合1ゴール1アシスト

 今季プレミアリーグ初挑戦となった菅原由勢は、弱小クラブで大きなインパクトを残すことが出来なかった。

 2019年に名古屋グランパスからAZへ加入した菅原は、19/20シーズンからの5シーズンをエールディビジで戦い、チームの重要な存在へと成長する。ポリバレントな器用さは名古屋時代から示していたが、オランダではウイングとしても抜擢されるなど、抜群の攻撃センスで、22/23シーズンにはリーグ戦8アシストを記録している。

 翌23/24シーズンもAZで抜群の活躍を見せた菅原に、プレミアリーグ昇格を果たしたサウサンプトンからオファーが舞い込む。クラブからは、全体7番目に高い245万ユーロ(約3億1500万円)の年俸を提示されており、残留に向けての即戦力として考えられていた。

 そんな期待に応えるように、第3節でリーグ初ゴールを記録した同選手だったが、クラブは開幕9戦勝ちなしといきなりピンチに陥る。第10節こそ初アシストをマークし、シーズン初勝利に貢献するも、菅原が目に見えた活躍をしたといえるのはこの試合が最後だった。

 というのも、今季のサウサンプトンは最終節前の時点で勝ち点「12」と、プレミアリーグの歴代最低勝ち点に迫るほど負け続けたのである。菅原も同リーグ特有の強度に苦しみ、守備意識が薄れたことで、右サイドで穴になる試合も多かった。年俸に見合った活躍が出来たとは言い難いだろう。

 目下リーグ戦5試合で出場がない菅原は、今季限りでの退団が既定路線とされている。

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