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今季でバイバイ!? バルセロナの放出候補5人。期待されながらも“退団への扉”が開かれている男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:アンス・ファティ(スペイン代表)

ファティ 放出
【写真:Getty Images】

生年月日:2002年10月31日
24/25リーグ戦成績:6試合0得点0アシスト

 “クレ”(バルセロナファンの愛称)は、かつてのアイドルとの別れを覚悟しておく必要があるだろう。クラブの暗黒期にカンテラ(下部組織)から彗星の如く現れたアンス・ファティは、キャリア停滞の悪循環から抜け出せずにいる。

 2019年8月25日、ファティはラ・リーガ第2節のベティス戦で交代出場し、トップチームデビューを飾る。16歳298日でのデビューは、当時のクラブ史上2番目の若さだった。

 その後もファティ“少年”の快進撃は続き、経歴には「最年少〇〇」という枕詞が次々と付くようになっていく。ちょうどバルセロナの強さに陰りが見えていた時期だっただけに、ルーキーの大躍進は多くのクラブ関係者を喜ばせた。

 だが、成功を約束されていたように見えたファティのキャリアは、2020年11月7日を境に暗転してしまう。左膝内側半月板損傷――。奇しくも、対戦相手はトップチームデビューを飾った時と同じベティスだった。ファティは約9カ月間の長期離脱を強いられることになり、以降は復帰と故障を繰り返すようになる。

 現在、クレの絶対的なアイドルはラミン・ヤマルだ。15歳9カ月16日でトップチームに到達した神童は、今やバルセロナの攻撃を完結させる存在にまで成長。2025/26シーズンには栄光の背番号「10」を継承することが確実視されている。

 ただ、数年前はファティがヤマルの立ち位置にいたという事実を忘れてはいけない。出場時間わずか「232分」で2024/25シーズンのラ・リーガを終えた“現・背番号「10」”は、バルセロナ退団に限りなく近い存在となっている。

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