イングランド・プレミアリーグ 最新ニュース
2024/25シーズンのプレミアリーグは優勝したリバプールこそ独走だったが、近年で最も競争力の高いリーグだったと言えるかもしれない。それぞれのクラブが激動の1年間を過ごした。今回は、今季の開幕前に公開した順位予想の記事と照らし合わせて、各チームのシーズンを総括する。まずは、1〜5位でフィニッシュしたチームからどうぞ。(文:安洋一郎)
5位:ニューカッスル・ユナイテッド

【写真:Getty Images】
24/25リーグ戦成績:20勝6分12敗(勝ち点66)
開幕前予想順位:3位
開幕前に3位と予想をしていたニューカッスル・ユナイテッドが5位でのフィニッシュを果たした。
終わってみれば大成功のシーズンだったと言えるだろう。来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したことに加え、カラバオ・カップを制したことで70年ぶりに主要タイトルを獲得した。
CLに出場していた昨季との決定的な違いは、主力選手にあまり怪我人が出なかったこと。これは順位予想の記事でも言及していた点で、昨夏にスポーツ・ディレクターに就任したポール・ミッチェル氏が、モナコで共闘したパフォーマンス・ディレクターのジェームズ・バンス氏を招聘したことが大きな成果として表れた。
怪我人情報を扱う『Premier Injuries』によると、昨季のニューカッスルは負傷者の合計離脱日数がリーグ最多の1950日を記録していた。それが今季は「怪我予防のスペシャリスト」と呼ばれるバンス氏の下で劇的に改善。最終的なデータを集計できていないため3月17日時点のものになるのだが、合計の離脱日数が590日に減少していた。
その結果、シーズンの90%にあたる34試合以上に出場した選手は、昨季は4人しかいなかったが、今季は2倍の8人へと増加。年間を通して主力をキープすることができたことで、高いパフォーマンスレベルを維持することができたと考えられる。
特に大きかったのがエースのアレクサンダル・イサクの稼働率の高さだ。彼は2022年夏に加入して以降、毎年のように離脱をしていたが、今季は最多となる34試合に出場。キャリアハイの23ゴールを決めて躍進の立役者となった。
来季に向けては、高齢化が進むCBを中心にいくつかの補強を行いたいところ。SDのミッチェルが1年でチームを離れることが、どのような影響を与えるのだろうか。