4位:チェルシー

【写真:Getty Images】
24/25リーグ戦成績:20勝9分9敗(勝ち点69)
開幕前予想順位:9位
開幕前に9位と予想をしていたチェルシーが4位でのフィニッシュを果たした。
順位予想の記事では厳しい言葉を並べたが、筆者の中では、昨季までの流れと今季開幕前のプレシーズンを踏まえての評価はあまり高くなかった。その中で良い意味で期待を裏切った点が主に2つある。
1つ目が守備。昨季のチェルシーはクラブ史上最多となる63失点を喫していた中で、シーズンオフにはリーダー格のチアゴ・シウバが退団。代わりに獲得したのがトシン・アダラバイヨしかおらず、プレシーズンでも簡単に失点を重ねていた。
これが、シーズンの開幕を迎えると劇的に改善されている。エンツォ・マレスカ監督はどちらかと言えば攻撃の印象が強い指導者かもしれないが、結果として1シーズン前から失点が「20」も減ったのは大いに評価するべきだろう。これは最終ラインの選手だけでなく、モイセス・カイセドのような中盤の選手や前線の選手も含めての功績だ。
2つ目が予想以上に選手層を厚くしたこと。シーズン開幕後にFWジョアン・フェリックスやFWジェイドン・サンチョのような選手を加えたことで、リーグ戦とUEFAカンファレンスリーグ(ECL)用で2つのチームができる選手層を手にした。
これによって、主力は週末のプレミアリーグだけに集中できる環境が整い、他の欧州カップ戦出場組と比較をすると、良いコンディションでリーグ戦に臨むことができていた。