7位:ノッティンガム・フォレスト

【写真:Getty Images】
24/25リーグ戦成績:19勝8分11敗(勝ち点65)
開幕前予想順位:15位
開幕前に15位と予想をしていたノッティンガム・フォレストが7位でのフィニッシュを果たした。
彼らは今季のプレミアリーグで最もサプライズを起こしたチームだろう。自陣に引いてのローブロックから縦に速いカウンターをベースに勝ち点を稼いだ。
昨季からの大きな違いが、最終ラインにDFニコラ・ミレンコビッチが加わったことである。身長195cmの大型CBは、フォレストのようなローブロックでは圧倒的な存在感を放つ。順位予想の記事でも言及した通り、彼の加入によって苦手だったセットプレーが攻守において劇的に改善された。
昨季はセットプレーからの得点がリーグワースト4位の7ゴール、失点がワースト1位の22失点だったのが、今季はリーグ最多の17ゴール、リーグ6番目に少ない9失点を記録。わかりやすく弱点がストロングポイントに変わった。
一方でシーズン終盤に大失速した理由は、替えの利かない選手たちが相次いで離脱してしまったことが影響している。キーポイントとなったのが慣れない週2試合の中で、FAカップ準々決勝ブライトン戦にて延長120分間を戦ったこと。この次の試合でDFオラ・アイナが負傷すると、直後の代表ウィークでFWクリス・ウッドも離脱。その後DFムリージョも負傷離脱を余儀なくされた。
アイナ、ウッド、ムリージョはシーズン最終盤に復帰を果たしたが、怪我前と比較をするとパフォーマンスを落としており、最後の数試合をベストな状況で挑むことができなかった。
それでも昨季32ポイントに留まっていたチームが、来季のUEFAカンファレンスリーグ(ECL)プレーオフ出場権を獲得したことは快挙。来季は30年ぶりに欧州カップ戦に臨む。