3位:ジャンルイジ・ドンナルンマ(イタリア代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1999年2月25日
所属:パリ・サンジェルマン(フランス)
今季公式戦成績:39試合39失点
獲得タイトル:リーグ・アン、トロフェ・デ・シャンピオン、クープ・ドゥ・フランス
2025年度のGKで最もバロンドールに近い選手はジャンルイジ・ドンナルンマだろう。
リーグ戦では休養が与えられるゲームも多いため出場試合数こそ多くはないが、彼がゴール前に立った時のインパクトは絶大だ。レアル・マドリードのティボー・クルトワ同様に高身長と手足の長さを活かしたダイナミックなセービングは魅力的で、一般的なGKと比較をするとシュートコースが圧倒的に狭く感じる。
すでに国内3冠を達成しているパリ・サンジェルマンは日本時間6月1日に初優勝をかけたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝を戦う。同大会を勝ち上がるためには彼の活躍なくしてはあり得なかった。
リーグフェーズを首位通過したリバプールと対戦した決勝トーナメント1回戦では、PK戦で相手選手のペナルティーキックを2つセーブ。続くアストン・ヴィラとの準々決勝では、ヴィラ・パークで行われた2ndレグで完全に相手の勢いが強烈だった中でも、ビッグセーブを連発して逆転を許さなかった。
アーセナルとの準決勝では、相手のゴール期待値が2試合合わせて「5.11」もあった中で、8つのセーブを記録して1失点に抑えた。彼だからこそ届く際どいコースのシュートもことごとく止め続け、セービング以外のハイボール処理でも安定をしていた。
まだ結果はわからないが、インテルとのCL決勝に勝利するとなればバロンドール候補にノミネートされることは確実。少なくともGKのバロンドールとも言われるヤシン・トロフィーに輝くことは間違いないだろう。