3位:ル・アーヴル(フランス)

【写真:Getty Images】
今季リーグ成績:10勝4分20敗(15位)
PK獲得数:10回
3位には、最終節に奇跡の残留を決めたル・アーヴルがランクインした。
昨シーズンに降格圏ギリギリの15位で残留をしていた同チームは、シーズンオフに期待の有望株を何人か放出。その一方で補強も行ったが、財政的に余裕がないことから移籍金を投入せず、自分たちよりも強いチームの若手や余剰戦力を集めて今季に臨んだ。
開幕10試合で3勝7敗と、ディディエ・ディガール新監督での開幕は厳しかったが、勝負どころの試合を落とさなかったのが結果として残留に繋がったと考えられる。最下位のモンペリエ、17位のサンテティエンヌ相手には、シーズンダブルを達成。残留するためには勝利が必須だったストラスブールとの最終節にも勝利した。
その中で重要な得点源となったのが、シーズンを通して10回獲得したPKである。リーグ戦で決めた40ゴールのうち、25%にあたる10ゴールがPKでのゴール。キャプテンマークを巻くことが多いアブドゥライェ・トゥーレが、PKだけで8ゴールを決めてシーズン2桁得点を達成した。
絶対的なPKキッカーがいることは、残留争いを演じるクラブにとっては極めて重要で、彼がPKを決めて負けた試合は1度のみ。そのほとんどが勝ち点に直線的な影響を与え、勝利が必須の最終節でも43分と試合終了間際の90+9分にPKからゴールを決めて3-2の大逆転残留を決めた。