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コラム 6か月前

“収益の魔術師”。ミラン復活を託されたイグリ・ターレとは何者なのか。「ムチを使うときは容赦ない」男の正体【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

候補者は多数。ターレが選ばれた理由は?

 当初は、ターレのほか、モナコやレッドブル・ブラガンチーノで幹部を担ったチアゴ・スクーロ、現フランクフルトの取締役のひとりで、補強部門担当のドイツ人、マルクス・クレーシェ、今年1月までアトレティコ・マドリードのSDだったアンドレア・ベルタ(3月にアーセナルSDに就任)、そして、10年以上にわたりユヴェントスの幹部を務めたファビオ・パラーティチらが候補に挙がっていた。

 中でも、パラーティチは最有力候補と見られ、4月にはクラブとの口頭合意に達し、正式契約は確実と報じられていた。しかし、パラーティチが、7月20日までスポーツ活動に関する職務停止処分を受け、業務遂行が制限される問題にあるため、クラブ首脳陣が慎重な姿勢を見せ、契約交渉は頓挫した。

 こうして、新たにアタランタ現SDのトニー・ダミーコも候補に浮上した。だが、アタランタとは2027年6月30日まで契約を結んでいるため、引き抜きは難航。クラブ間交渉が必要とされ、こちらも早々に見切られた。

 そこで、最終的に選択されたのがターレだった。ミランのオーナー企業であるレッドバード・キャピタル・パートナーズの創設者であるジェリー・カルディナーレも早い段階で面談を行っており、当初から有力候補のひとりだった。ミラン再生を任されたこのターレとは、一体どんな人物なのか? 

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