18位:レスター・シティ

【写真:Getty Images】
24/25リーグ戦成績:6勝7分25敗(勝ち点25)
開幕前予想順位:20位
開幕前に20位と予想をしていたレスター・シティが18位でのフィニッシュを果たした。
順位予想の記事でも書いた通り、近年のレスターはフロントの決断力の無さと、判断の遅さが目立っている。今季に関しては、シーズンオフにエンツォ・マレスカ監督と中心選手のキーナン・デューズバリー=ホールがチェルシーに引き抜かれたため難しかったことは確かだ。
それでもシーズン開幕時にローカルライバルのノッティンガム・フォレストの元監督であるスティーブ・クーパーを招聘したことに疑問符がつく。近年のレスターはサポーターからフロントへの非難の声が寄せられている中で、それに薪をくべるような人事だった。彼は11月に解任されている。
続くルート・ファン・ニステルローイ体制では、冬に補強予算が残されていなかったため、既存の選手で戦う必要があった。このサポート不足の中で結果を残すのは至難の業。第24節からは無得点での8連敗という不名誉な記録も残してしまった。
5試合を残して降格が決定する苦しいシーズンの中でも、最後は意地をみせた。
ジェイミー・ヴァーディーが今季限りでの退団を発表し、レスターでの最終戦と表明して臨んだホーム最終戦でチームは今季のベストパフォーマンスを披露。不調だったDFジェームズ・ジャスティンが、通算500試合目となったレジェンドに200ゴール目をプレゼントした。
チャンピオンシップ(イングランド2部相当)に降格する来季は、EFLの財務規定に違反する可能性が高い。補強禁止や勝ち点はく奪など、何かしらのペナルティが予想され、彼らの厳しい戦いは続きそうだ。