17位:トッテナム・ホットスパー

【写真:Getty Images】
24/25リーグ戦成績:11勝5分22敗(勝ち点38)
開幕前予想順位:6位
開幕前に6位と予想をしていたトッテナム・ホットスパーが17位でのフィニッシュを果たした。
アンジェ・ポステコグルー体制2年目の今季は、UEFAヨーロッパリーグ(EL)を制して17年ぶりにタイトルを獲得。近年はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権も獲得できないシーズンが多かった中での同大会優勝は快挙だと言える。
一方でリーグ戦に目を向けると、降格した3チームを除いて最も低い17位でのフィニッシュ。シーズン22敗を喫してプレミアリーグに残留したクラブは史上初であり、順位予想の記事で「過密日程に苦しむ可能性が高い」と書いた通り苦戦を余儀なくされた。
シーズンを通して昨季の5位より上の順位だったのは第2節終了時のみで、12月以降はボトムハーフが定位置に。リーグ戦での欧州カップ戦出場権獲得が難しかったことが、結果的にELに専念する方向にポジティブに働いたと言えるかもしれない。中途半端に上位争いを演じていた場合は、ここまでの取捨選択は難しかっただろう。
これだけシーズンを通して多くの試合に負けたにも関わらず、選手たちからの求心力を失わなかったのはポステコグルー監督のマネジメントの賜物だ。就任時と比較をすると、スカッドを若返らせている中でのタイトル獲得は間違いなく賞賛に値する。
一方で来季の監督の去就は不透明だ。CLを戦うことから、今季と比較をしてよりハードなシーズンを過ごすことが予想される中で、継続路線はややリスクかもしれない。監督人事によっても移籍市場の動きが変わることが考えられるため、できる限り早く来季の方針を固めたいところだ。