リュカ・エルナンデス&テオ・エルナンデス

【写真:Getty Images】
代表チーム:フランス
合計出場試合数:合計77試合
リュカ・エルナンデスとテオ・エルナンデスは現在進行形で代表共演を果たしている。それも選手層の厚さが世界トップクラスのフランス代表での出場であり、この事実はさらに評価されても良いトピックだろう。
リュカは左サイドバックとセンターバック、テオは左サイドバックと左ウイングバックと、守備と攻撃の持ち味は違うが、プレーエリアが被っている。こうした経緯もあってか、一時的に弟はスペイン代表入りを目指すと報じられていた。
そのためテオは長らく待望論がありながらも代表デビューが遅く、2021年に23歳でA代表のユニフォームを初めて着用した。一方のリュカは2018年3月の代表デビューからそのままロシアワールドカップ(W杯)をレギュラーとして戦い、全7試合で先発出場して優勝に大きく貢献している。
彼らは2022年のカタールワールドカップの代表メンバーに名を連ねた。ところが初戦のオーストラリア代表戦でリュカが13分に右膝前十字靭帯断裂の大怪我を負い、交代で弟のテオがピッチに入った。
本来ワールドカップでの兄弟による交代は微笑ましい光景になるはずだが、彼らの場合は悲劇的なものとなってしまった。リュカは2024年に再び前十字靭帯断裂の大怪我を負ったものの今年6月に代表復帰。スペイン代表戦で久々の弟との共演を果たした。
次のワールドカップでは2人で良い思い出に上書きしたいだろう。