MF:カーニー・チュクウェメカ(U-21イングランド代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:2003年10月20日
24/25リーグ戦成績:0得点0アシスト(チェルシー)
24/25リーグ成績:10試合1得点0アシスト(ドルトムント)
レアル・マドリードのジュード・ベリンガムと同い年の天才MFにとって難しいシーズンが続いている。
アストン・ヴィラ時代から飛び抜けた才能の持ち主だったカーニー・チュクウェメカは、2022年夏にチェルシーと契約。しかし、度重なる負傷で自らの定位置を掴むことができず、2024/25シーズンのプレミアリーグではベンチに入ることもできなかった。
後半戦はドルトムントにローン移籍という形で移籍。得点に関与した機会は少なかったが、公式戦16試合に出場し、得意のドリブルやチャンスメイクで存在感を発揮した。現在開催中のFIFAクラブワールドカップ(CWC)にはドルトムントの一員として出場している。
しかし、2025/26シーズン以降にドルトムントが完全移籍で獲得する可能性は限りなく低い。クラブはすでに後釜としてサンダーランドからジョーブ・ベリンガムを獲得しており、CWCでも彼が優先的に起用されている。
チュクウェメカにとって、移籍の障壁となっているのが週給10万ポンド(約1900万円)という高い給与だ。これは戦力とならなかった際に放出がスムーズに進むためにも各選手の給与を抑えている現在のチェルシーの給与体系からは外れており、トップチームでの実績が少ない選手に支払う額としてはあまりに高額。そのため簡単には他クラブが彼の獲得に乗り出せないという状況が続いていると考えられる。
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