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コラム 5か月前

プレミアリーグの常識を変えたブレントフォード。セットプレーコーチ出身監督の新たな挑戦と成功への予兆【コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

キース・アンドリュース新監督とは

ブレントフォード監督キース・アンドリュース

【写真:Getty Images】

 アンドリュースは今夏にフランクがスパーズに引き抜かれたことに伴い、6月27日に内部昇格という形でブレントフォードの新監督に就任した。

 現在44歳の元アイルランド代表MFは、現役時代にウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ(ウルブス)やブラックバーン・ローヴァースなどでプレー。ブレントフォードのオーナーであるマシュー・ベンハムと“犬猿の仲“で知られるトニー・ブルームが所有するブライトンにも在籍経験がある。

 余談にはなるが、彼らはともにプロのギャンブラーで、以前は師弟関係にあった。両者がオーナーとなってから実現した直接の移籍は2019年夏のニール・モペイの1例しかなく、試合はド派手な打ち合い、もしくは引き分けとなることが多い。オーナー同士の因縁が原因で互いに強いライバル意識がある。

 さて、話をアンドリュースに戻すと、彼は34歳で現役を引退した後に古巣であるMKドンズで指導者キャリアをスタート。その後、アイルランド代表やシェフィールド・ユナイテッドなどでアシスタントコーチを歴任し、先述した通り、2024年夏にクエバの後任となるセットプレーコーチとしてブレントフォードに招かれた。

 彼は監督歴こそないが、指導者としての評価が高い。ブレントフォードに加入した直後から自らのカラーを強く出している。

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