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コラム 5か月前

プレミアリーグの常識を変えたブレントフォード。セットプレーコーチ出身監督の新たな挑戦と成功への予兆【コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

セットプレーからの失点数はプレミアリーグ史上最少

 2024/25シーズンのブレントフォードは、セットプレーからプレミアリーグで5番目に多い13ゴールを記録。これも十分に賞賛されるべき数字ではあるが、より際立ったのが圧倒的な失点数の少なさだ。

 セットプレーの守備はデザインできる攻撃と比較をすると、より受動的な対応が求められることもあり、クロスを跳ね返すための高さが大きな武器となる。データサイト『transfermarkt』によると、ブレントフォードの平均身長は「186cm」で、これはプレミアリーグでトップだそうだ。

 CBに限定すると、リーグ戦で181分間の出場に留まったベン・ミーを除く5人のストッパーが身長190cmを越えている。空中戦勝利数はリーグ1位の624回を記録し、勝率もトップと0.4%差の52.4%だった(データサイト『FBref』を参照)。

 ゾーンとマンツーマンを併用する守備の中で、全試合フル出場した身長193cmのネイサン・コリンズを筆頭に、複数のパワーヘッダーがいることは大きなプラス。相手の形に合わせて微調整するアンドリュースの準備も功を奏し、セットプレーでは統計を取り始めてからはプレミアリーグ最少となる2失点しか喫しなかった(セットプレーの得点、失点数はデータサイト『WhoScored』を参照)。

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