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高井幸大、トッテナム・ホットスパーで待つ強力なライバル5人。サッカー日本代表DFが超えなければならないのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:ルカ・ヴシュコヴィッチ(クロアチア代表)

ルカ・ヴシュコヴィッチ
【写真:Getty Images】

生年月日:2007年2月24日
24/25リーグ戦成績:36試合7ゴール3アシスト(ウェステルロー)
最新市場価値:1200万ユーロ(約19.2億円)

 高井幸大とルカ・ヴシュコヴィッチ。ともに今夏新加入で、年齢が前者は20歳、後者が18歳。スタメン争いを繰り広げる、直接的なライバル関係になり得るのは想像に難くない。

 ヴシュコヴィッチは、いま世界から注目を集める逸材の1人である。母国のハイデュク・スプリトでプロキャリアをスタートさせており、ポーランドでのプレーも経験。今季はベルギーのウェステルローに期限付きで加入し、リーグ戦では36試合に出場して、DFながら10得点に直接関与した。ちなみに、2024年内に行われた24/25シーズンの欧州トップ10リーグにおいて、最も得点を奪っていた10代がこのクロアチア人。あのラミン・ヤマルやヴィトール・ホッキらを抑えてのことだ。

 トッテナム・ホットスパーへの移籍が決まったのは2023年のことだが、18歳になって迎える今夏の移籍市場において正式加入という形になる。契約期間は2030年までの6年間で、移籍金は1100万ユーロ(約17.6億円)とされている。かなり高く評価されている証拠だろう。

 彼の最大の長所はキック精度の高さだ。ビルドアップは丁寧で、ロングフィードの質も極めて高い。攻撃面にもそうした部分は生かされており、フリーキックや強烈なミドルシュートも得意としている。選手本人も技術には相当な自信があるようで、ベルギー紙『ラベニール』のインタビューに「ハイデュク・スプリトではハーフウェーラインから2ゴール決めたよ。キャリアを通して常にゴールを決めてきたし、それが好きなんだ。DFとしてプレーを続けるつもりだけど、CKやFKでゴールをどんどん決めたい」と話している。

 一方で、193cmの長身を誇るなど体格に恵まれながら、「1対1でのアグレッシブさにはまだ課題がある」と自己分析している。世界最高峰の舞台であるプレミアリーグの強度に揉まれれば大化けする可能性もあるだろう。

 高井とヴシュコヴィッチ。2人の逸材の競争は、今から楽しみだ。

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