DF:クリスティアン・ロメロ(アルゼンチン代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1998年4月27日
24/25リーグ戦成績:18試合1ゴール1アシスト
最新市場価値:5000万ユーロ(約80億円)
トッテナム・ホットスパーで通算100試合以上に出場している、最終ラインのリーダーだ。アルゼンチン代表としても44試合に出場し、2022年にはFIFAワールドカップ(W杯)優勝に貢献するなど、実力・経験値ともに申し分ない。
プレースタイルを一言で表すならば、南米出身ならではの“武闘派”だろうか。とにかくボールホルダーに対する当たりが激しく、リスクを冒したスライディングタックルなども容赦無くお見舞いする。セリエA時代(ジェノア、アタランタ在籍時)は、1シーズンで10枚以上のイエローカードをもらうことが当たり前だったように、とにかく相手を「潰す」ことが、彼の果たせる大きな役目である。
そのスタイルが試合結果に大きな影響を及ぼすケースもあることが玉に瑕だが、強度の高いプレミアリーグでは、やはり彼の激しさが頼りになる。最終ラインから熱くチームを鼓舞し、人一倍負けん気の強さを発揮できる男なので、トーマス・フランク新監督の元でも、重要な戦力として数えられるだろう。
ただ、今は移籍の噂が絶えない。同郷のディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリードがとくに興味を示しているとされており、スパーズが来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に出場できるとはいえ、残留するかどうかは微妙である。引き続き、動向に注目する必要がありそうだ。
仮にロンドンに残るとなれば、新加入の高井幸大にとってはかなり強力なライバルとなることは間違いない。