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高井幸大、トッテナム・ホットスパーで待つ強力なライバル5人。サッカー日本代表DFが超えなければならないのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:ラドゥ・ドラグシン(ルーマニア代表)

ラドゥ・ドラグシン
【写真:Getty Images】

生年月日:2002年2月3日
24/25リーグ戦成績:16試合0ゴール0アシスト
最新市場価値:2500万ユーロ(約40億円)

 イタリアの名門ユベントスの下部組織出身だが、トップチームでの出番は限られた。彼の名が広まったのは、22/23シーズンから1シーズン半在籍したジェノア時代のことで、ここでの活躍が認められ、昨年冬にトッテナム・ホットスパーへの加入を掴み取った。

 しかし、プレミアリーグでのデビュー戦は散々なものに。その後は少し立て直し、ルーマニア代表として臨んだユーロ2024(欧州選手権)でも活躍したことで評価を取り戻したかに思えたが、今季もミッキー・ファン・デ・フェンやクリスティアン・ロメロといったファーストチョイスを上回るほど、守備で違いを見せられず、スパーズにおける序列は3・4番手といったところだ。

 パワフルなプレーが売りで、とくに空中戦の強さに関しては特筆すべきものがあるが、1対1のスピードに不安があり、足元の技術も決して高いとは言えない。ハイラインを設定するアンジェ・ポステコグルー元監督のサッカーでは、そうしたネガティブな部分が露呈してしまうケースが多々あり、相性は決して良くなかった。

 そのため、新加入の高井幸大にも勝機はありそうだが、ひとまずルーマニア人とポジションを争うことはない。というのも、彼は今年1月のUEFAヨーロッパリーグ(EL)・エルフスボリ戦で負傷。後にクラブから膝の前十字靭帯(ACL)を断裂したことが発表され、手術に踏み切った。その影響で、2025年内の復帰は絶望とされている。

 同選手の長期離脱が関係しているかは定かではないが、トーマス・フランク新監督は、24/25シーズンにストーク・シティにレンタル移籍していたCBアシュリー・フィリップス(19歳)を来季の戦力として考えていると報道されている。もしかすると、25/26シーズン開幕時点で高井のライバルとなっているのは、フィリップスかもしれない。

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