DF:ケヴィン・ダンソ(オーストリア代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1998年9月19日
24/25リーグ戦成績:10試合0ゴール0アシスト
最新市場価値:2500万ユーロ(約40億円)
オーストリア代表のケヴィン・ダンソは、新加入の高井幸大にとって強力なライバルになる可能性がある。まだロンドンに来てから日は浅いが、彼はすでにスパーズファンに認められている。
ガーナ人の両親の元、オーストリアに生まれ、6歳でイングランドに移住。MKドンズのアカデミーで育ち、その後ドイツのアウクスブルクの下部組織に移り、同クラブでトップチームデビューを果たすという、異色の経歴の持ち主である。ちなみに、ユースキャリアの中でFW→MF→DFと、異なるポジションを経験してきた。
トッテナム・ホットスパーにやってきたのは今年2月のことで、ミッキー・ファン・デ・フェン、クリスティアン・ロメロ、ラドゥ・ドラグシンらDF陣に怪我人が相次いでいる中での加入だった。そのため、合流後すぐに出場機会を掴み、不安だった最終ラインの穴埋めに貢献。決勝では12分間の出場に留まったが、UEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝にも貢献した。
ビルドアップ時にスペシャリティを発揮できるタイプではないが、身体能力が高く、スピードも悪くない。屈強なフィジカルを武器に相手FWの勢いをストップし、クロスやシュートを弾き続ける。また、パワフルなボディを駆使して、ゴリゴリとドリブルで持ち運ぶ、意外性のあるプレーも見せる。
スパーズへは期限付き移籍での加入だったが、契約に買取り義務オプションが付随しており、今夏完全移籍に移行することがほぼ確実。新加入の高井はもちろん、ダンソ自身もロンドンで過ごす初めてのフルシーズンになる可能性があるため、お互い勝負の1年となる。ポジション争いは激しくなりそうだ。
【関連記事】
プレミアリーグの未来が危ない。“ビッグ6”の崩壊と大接戦が意味する、イングランドフットボール界の深刻な問題とは【コラム】
プレミアリーグでシーズン途中の監督交代が減少? その理由とは。広がる“格差”によって起こるチーム作りの変化【コラム】
もっと評価して! プレミアリーグ、過小評価イレブン。市場価値よりも実力がある選手たち