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7月8日にトッテナム・ホットスパーがサッカー日本代表DF高井幸大(20)を完全移籍で獲得したと発表した。20歳の若手DFのビッグクラブ移籍に驚いた人も多いのではないだろうか。今回は、スパーズが彼を獲得した経緯や新監督就任の影響、新天地でのライバルの存在などを考察する。(文:安洋一郎)
高井幸大がトッテナム・ホットスパーに完全移籍
「川崎から世界へ」。
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7月8日、トッテナム・ホットスパー(以下スパーズ)が川崎フロンターレ所属の日本代表DF高井幸大を完全移籍で獲得したと発表した。『The Athletic』の報道によると、2030年夏までの契約を結び、移籍金は500万ポンド(約10億円)。日本から海外クラブへの移籍金では史上最高額となったそうだ。
過去にもJリーグのクラブからプレミアリーグの強豪に移籍した例はある。直近の10年間でも、2016年夏に浅野拓磨がアーセナルへ移籍。2019年冬と夏には、板倉滉と食野亮太郎のマンチェスター・シティ移籍がそれぞれ決まったことも大きな話題を集めた。
しかし、彼らは一度もピッチに立たないまま退団している。浅野の場合は労働許可証(VISA)が下りなかったことでイングランド国内でのプレーが出来なかった。
シティの2件に関しては、獲得の時点で戦力としてカウントされていた可能性が限りなく低い。後にブレイクするペドロ・ポロやドウグラス・ルイス、ヤンヘル・エレーラらと同じく、後の売却を見越しての先行投資の要素が強かった(※若手の先行投資的な獲得は賛否があるが、選手にも「ビッグクラブが獲得したタレント」というブランドが付くメリットもあるので一概には悪いとは言えない、というのが筆者の意見)。
高井は彼らとは違う道を歩むことが予想されている。すでにVISA獲得の条件を上回るGBEポイントを獲得していることが決定的であるため、他リーグへのローン移籍の必要もない。プレシーズンの結果次第では、トーマス・フランク新体制の一員として2025/26シーズンを迎える可能性もある。
今回は、スパーズが高井を獲得した経緯とその意図について考察していく。
