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2006年の歓喜の瞬間

　FIFAワールドカップ（W杯）公式『X』は9日、「2006年の今日、イタリアがワールドカップを制した瞬間…」と投稿し、ドイツで行われた2006年大会のファイナルを制したイタリア代表が喜びを爆発させている当時の映像を投稿した。その動画には、優勝を決めた瞬間のマルチェロ・リッピ監督の様子などが収められている。

　まさしく伝説の一戦となった2006年の日本時間7月10日に行われたドイツW杯決勝、イタリアとフランスの一戦。試合は序盤から動く。7分、フランスがPKを獲得すると、ジネディーヌ・ジダンが沈め、フランスが先制に成功する。リードを許したイタリアだったが、その12分後にCKからアンドレア・ピルロが入れたボールをマルコ・マテラッツィが頭で叩き込み、同点に追いつく。

　その後、90分では決着が着かず、試合は延長戦へ。すると延長後半5分、後世に語り継がれる事件が起きる。マテラッツィに挑発されたジダンが頭突きをお見舞いし、一発退場に。1人少なくなったフランスだったが、なんとか残りの時間を凌ぎ、PK戦に突入。イタリアは5人全員が成功させた一方で、フランスは2人目のダビド・トレゼゲがクロスバーに当ててしまい、勝負あり。名将リッピ監督が率いるイタリアが、24年ぶり4回目の優勝を果たした。

　そんな激戦の勝敗が決した瞬間の当時の映像をW杯公式『X』が投稿。5人目のキッカーを務めたファビオ・グロッソがPKを決めた瞬間とベンチの様子が同時に見れる映像となっている。

　直近の2大会では、W杯への出場を逃しているイタリア。2006年の優勝メンバーであるジェンナーロ・ガットゥーゾ新監督の下、来年に迫った北中米大会への切符を掴めるのか注目だ。