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コラム 4か月前

ブレッシャ・カルチョの消滅とあっという間の再生。そしてフェラルピサローの終焉。激動の38日間で何が起こったのか【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

残留の喜びは一転して…

 取締役会はチームをブレッシャへ移転し、クラブの名称を『ユニオン・ブレッシャ』に変更することを決定したのである。ブレッシャ・カルチョの消滅からわずか38日で、“ブレッシャ”の名を冠した新たなプロクラブが誕生し、イタリアの至宝、ロベルト・バッジョやイル・マエストロ、アンドレア・ピルロといったファンタジスタがその名を刻んだクラブの魂は、確かに受け継がれることとなった。

 パジーニ会長は、「ブレッシャの街を一つにするという思いでやってきた。多少の“狂気”も必要だったが、“ユニオン”の名のもとにこのプロジェクトに賛同してくれた方々に感謝したい。サポーターとともに、我々は“12人目の選手”として戦って行く」と新クラブ誕生への喜びを語った。

 ブレッシャ・カルチョは、セリエBの24/25シーズン最終戦、5月13日のレッジャーナ戦(フランシスコ教皇の死去により延期)を2-1で終えて、勝ち点43の15位で、辛うじて残留を勝ち取ったはずだった。

 しかし、その後クラブによる給与未払いが発覚。29日、FIGCは、ブレッシャ・カルチョに対して、24/25シーズンの勝ち点4のはく奪処分を下した。このためブレッシャ・カルチョは、勝ち点39の18位に転落。残留の喜びは一転し、クラブは直接降格を強いられることに。

 さらに、6月6日に設けられていた選手やクラブ職員への給与支払い期限が守られなかったことを受け、FIGCは、7月3日付でライセンスの不交付を決定。この結果、25/26シーズンのセリエCへの参加が認められないこととなった。怒りの矛先は、チェッリーノ会長に向けられた。

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